IBM(IBM)決算:一株利益は3.35ドルで市場予想を上回る

企業概要

IBMは、企業の情報技術(IT)において必要なあらゆる側面の一部となっている企業である。主に、ソフトウェア、ITサービス、コンサルティング、ハードウェアを販売している。175カ国で事業を運営し、約35万人を雇用している。8万のビジネスパートナーを有し、5,200の顧客(フォーチュン500全体の95%を占める)にサービスを提供している。

B2B企業であるが、対外的影響はかなり大きい。例えば、全クレジットカード取引の90%をグローバルに管理し、世界の全無線接続の50%を担当している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比6.5%増の167億ドル(市場予想は160億ドル)
    
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.35ドル(市場予想は3.23ドル)

10-12月期決算(第4四半期)決算は1株営業利益、売上高とも予想を上回った。ハイブリッドクラウドを含むソフトウェア部門の強い需要に支えられた。110年の歴史を持つ同社の変革への取り組みが実を結んだことを示す。売上高は少なくともこの10年間で最大の増収となった。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

久しぶりの好決算だった。更なる上値追いとなりそうだ。 

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

アメリカン・エキスプレス(AXP)決算:一株利益は2.18ドルで市場予想を上回る

企業概要

アメリカン・エキスプレスは、世界のおよそ130の国や地域でチャージカード(一括払い方式)、クレジットカード(リボルビング払い方式)事業を展開する金融機関である。

収益性の高いマーチャント(加盟店)ペイメントネットワークも運営する。2018年度第2四半期に部門の見直しが行われ、消費者向けサービス部門、法人向けサービス部門、およびマーチャント向けおよびネットワークサービス部門の3部門で構成されている。カード決済サービスに加え、法人向けに経費管理ツール、コンサルティング・サービス、および事業者ローンなどを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★収入(総収入から利払い分を差し引いたもの)・・・前年同期比30%増の121.45億ドル(市場予想は115.04億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.18ドル(市場予想は1.83ドル)

取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表しており、1株利益、営業収益とも予想を上回った。四半期配当についても、従来の1株0.42ドルから0.52ドルに引き上げる計画を発表。同社はパンデミックを過去のものとし、カード利用が過去最高に急増した。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は上昇。188ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ロッキード・マーチン(LMT)決算:一株利益は2.21ドルで市場予想を上回る

企業概要

ロッキード・マーチンは、世界で最大規模の防衛システム開発・製造企業である。2001年に米国国防総省と「最新鋭ステルス戦闘機F-35」プログラムの契約を締結後、欧米市場の次世代戦闘機開発で支配的地位を維持している。同社の最大部門である航空機部門は、F-35プログラムを主な事業とする。

その他の事業部門には、シコルスキー・ヘリコプター事業を展開するロータリー・ミッションシステム部門、ミサイル・ミサイル防衛システムの製造を手掛けるミサイル・射撃統制部門、衛星の製造、および、衛星の打ち上げ・サービスを提供する合弁会社United Launch Alliance (ULA)からの持分利益が計上される宇宙部門がある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比4%増の177.29億ドル(市場予想は176.60億ドル)

★1株当たり利益(継続事業ベース)・・・2.21ドル(市場予想は1.97ドル)

2022年度通期ガイダンス

★売上高・・・660億ドル(市場予想は664.2億ドル)

★1株当たり利益・・・26.7ドル(市場予想は26.14ドル)

10-12月期決算(第4四半期)売上高、調整済みEPSともに予想を上回った。22年度通期ベース売上高ガイダンスは予想を下回ったが、同調整済みEPSガイダンスは上回った。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

アーク・インベスメントの宇宙関連ETF設定により、同社株は話題となった。400ドル超えから、投資タイミングを図ることになりそうだ。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

マイクロソフト(MSFT)決算:一株利益は2.48ドルで市場予想を上回る

企業概要

マイクロソフトは、個人や企業向けソフトウェアを開発しライセンスを供与している。ウィンドウズOSやOfficeプロダクティビティ製品で知られる。

事業は、プロダクティビティ&ビジネスプロセス部門(従来型Microsoft Office、クラウドベースOffice 365、Exchange、SharePoint、Skype、リンクトイン、Dynamics)、インテリジェントクラウド部門(IaaS型やPaaS形サービスを提供するAzure、WindowsサーバーOS、SQL サーバー)、モアパーソナルコンピューティング部門(Windows Client、Xbox、Bing検索サービス、ディスプレイ広告、サーフェス、タブレット、デスクトップPC)の多種多様な製品を手掛ける同様な規模を持つ3つ部門で構成されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第2四半期(10-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比20%増の517.3億ドル(市場予想は508.7億ドル)
                        
★1株当たり利益(特別項目を除く)・・・2.48ドル(市場予想は2.32ドル)

10-12月期決算(第2四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、時間外で株価は売りが強まっている。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表日引け後の時間外取引では、276ドルレベルで推移している。相場全体、特にハイテク株の地合いが全体として悪いことから、しばらく下値模索となろう。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)決算:一株利益は1.31ドルで市場予想を上回る

企業概要

ベライゾン・コミュニケーションズは、現在では無線通信事業が主な事業(売上高の70%以上、営業利益の大半を占めている)となっている。全国規模のネットワークを有し、ポストペイド契約者数が9,100万人、プリペイド契約者数が400万人、さらに、タブレットなどのデータ端末に接続する2,500万人の顧客を有する米国最大の無線通信会社である。

米国でおよそ2,000万人のプリペイド契約者にサービスを提供する無線再販会社TracfoneをAmerica Movilから買収することで合意している。固定回線事業には、住宅および事業者との契約件数がおよそ2,500万件に上る北東部のローカル・ネットワーク事業(売上高の12%を占める)や全国の企業向けサービス(同10%)が含まれる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比2%減の341.00億ドル(市場予想は340.26億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.31ドル(市場予想は1.28ドル)

2022年度通期ガイダンス

★1株当たり利益・・・5.40-5.55ドル(市場予想は5.36ドル)

★設備投資・・・165-175億ドル(市場予想は216.6億ドル)

1月25日寄り前決算発表。10-12月期決算(第4四半期)決算では、1株利益、売上高とも予想を上回った。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

株価は以下の通りベアトレンドを上抜いた。55ドル超えから、投資タイミングを図ることになろう。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション