CSX(CSX)決算:一株利益は42セントで市場予想を上回る

企業概要

CSXは、米国東部で一級鉄道を運営している。2020年の収益は約110億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の13%)、化学品(22%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(9%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比21%増の34.3億ドル(市場予想は33.2億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・42セント(市場予想は41セント)

10-12月期(第4四半期)の売上高、調整済みEPS、営業利益率は全て予想を上回った。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

景気回復を背景とした、配送需要の高まり期待を背景に、同社株は順調に上昇していたが、昨年4月初めころから下降トレンドにあった。ただし、夏場に反発した。
9月に押したものの、10月から反発し、昨年末には遂に史上最高値を更新した。
決算発表を受け、決算発表日引け後の時間外取引では、4.4%程度下落した33.69ドルレベルで推移している。相場全体の地合いが良くないが、同社株は依然として史上高値圏で推移している。下値固めの後、更なる上値追いとなろう。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド・カンパニー(ADM)決算:一株利益は1.5ドルで市場予想を上回る

企業概要

アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド・カンパニーは、油糧種子、トウモロコシ、小麦、およびその他の農産物の大手加工企業である。さらに、作物の保存および輸送のための物流資産ネットワークを世界中で有する。また、人間と動物両方のための成分に焦点を当てた栄養事業を運営している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比28%増の230.90億ドル(市場予想は202.10億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・1.50ドル(市場予想1.37ドル)

10-12月期決算(第4四半期)決算では、売上高、調整済みEPSともに予想を下回った。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

ADMは、世界最大級の穀物メジャーだ。農家から穀物を買い入れて加工し、小売店や食品メーカーに販売する商社である。穀物商社としての横流しだけではなく、穀物を食用油や小麦粉に加工して付加価値を生み出した上で、世界中に供給している。
商品相場は上昇トレンドになっており、同社株も依然として上向きだ。決算は予想を下回ったものの、それほど押していない。72ドル超えから、80ドルを目指す展開が予想される。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:売上高は48.3億ドルで市場予想を上回る

企業概要

テキサス・インストゥルメンツは、テキサス州のダラスを拠点とするアナログ半導体製造の世界大手である。製品は、サウンドやパワーなどのリアルワールド・シグナルを処理するために使用されている。

売上高の95%は半導体が占め、残りの5%を電卓が占めている。ワイヤレス通信機器やさまざまな電子応用機器に搭載されるマイクロコントローラーなどのデジタルシグナル・プロセッサーでも市場をリードしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比19%増の48.3億ドル(市場予想は44.2億ドル)

★1株当たり損益(一部項目を除く)・・・2.27ドル(前年同期は1.80ドル)

第1四半期(1月-3月期)ガイダンス

★売上高・・・45-49億ドル(市場予想は44.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.01-2.29ドル (市場予想は1.90ドル)

10-12月期決算(第4四半期)では、1株利益、売上高とも予想を上回った。また、第1四半期も予想を上回る見通しを示している。自動車やスマートフォン、ノートパソコンなどに使う半導体の需要が堅調に推移するとみている。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

決算発表を受け、時間外取引で約6%上昇。ベアトレンドを上抜いた185ドル超えから投資タイミングを図ることになろう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)決算:一株利益は0.82ドルで市場予想を下回る

企業概要

ゼネラル・エレクトリック・カンパニーは、米国の発明家トーマス・エジソンが設立した会社ともう一社が1892年に合併して誕生した。今日では、航空旅行、精密医療、およびエネルギー転換における世界的なリーダーである。差別化された技術と世界中に広がる設備の巨大な工業的インストールベースで知られている。このインストールベースには、航空宇宙用エンジン、ガスタービンおよび蒸気タービン、陸上および洋上風力タービン、ならびに医療診断およびモバイル機器が含まれる。

利益の大部分は、一般的に利益率が高いサービス収入によるものである。元ダナハーのローレンス・カルプCEOがリーンの原則に基づいて、コングロマリットの数年にわたる業績回復をリードしている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比7%減の203.03億ドル(市場予想は213.87億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.82ドル(市場予想は0.84ドル)                      

2022年度通年ガイダンス

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.80-3.50ドル(市場予想は3.99ドル)

10-12月期決算(第4四半期)決算では、1株利益、売上高とも予想を下回った。世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱が続く中、減収となった。GEは会社を3分割することを発表済み。稼ぎ頭の航空分野を擁するGE本体の業績は同分野での20%超の増収を見込み、今年は増収に転じる見通し。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

不振決算を受け下落。当面下値模索か。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)決算:一株利益は2.13ドルで市場予想を上回る

企業概要

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器・診断、消費者の3部門で構成されている。医薬品、医療機器・診断の部門は合わせて売上高の80%近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。

医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。消費者事業部門は、ベビーケア、美容、口腔ケア、市販薬、および女性の健康に焦点を当てている。地理的には、米国内で総売上高の約半分が生み出される。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比10%増の248.04億ドル(市場予想は253.18億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.13ドル(市場予想は2.12ドル)

2022年通期ガイダンス

★売上高・・・989-1004億ドル(市場予想:977.6億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・10.40-10.60ドル(市場予想:10.32ドル)

1月25日寄り前決算発表。10-12月期決算(第4四半期)では、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。ただ、今年度の通期見通しも公表しており、1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。

【図表13】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表14】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は上昇した。178ドル超えから買いだろう。

【図表15】株価5年間チャート
出所:トレードステーション