今週の日本株相場は一進一退の展開か。新年明けの米国株式市場でダウ平均、S&P500がともに過去最高値を更新して始まったように、株式相場の地合いは悪くない。3日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4日続落し、前週末比25銭円安・ドル高の1ドル=115円30~40銭で取引を終えた。一時は115円37銭と2021年11月25日以来、約1ヶ月ぶりの安値を付けた。為替の動きからもマーケットは「リスクオン」となっていることが読み取れる。しかし、日本では新型コロナの感染者数が再び増加傾向にあり、株価の上値は抑えられそうだ。

月初の週とあって重要指標の発表が目白押しであることも様子見姿勢を強めるだろう。週明けの4日から12月末時点のQUICKコンセンサスDI、海外では、12月の財新中国製造業PMI、12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が発表される。5日には12月マネタリーベースの発表と米国では12月ADP雇用統計と12月FOMC議事録公表、6日に12月ISM非製造業景況指数、そして7日に12月雇用統計と続く。

やはり鍵はコロナの動向か。日本でコロナの感染が再拡大していることは悪材料だが、一方で最初にオミクロン株が見つかった南アでは既にオミクロン株の感染がピークアウトしたとの見方が出ていることに加え、オミクロン株は重症化しにくいとの報告も相次いでいる。オミクロン株への警戒感は早晩薄らいでいくだろう。それに従い、株価も堅調な動きとなっていくだろう。