【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 36,302.38  △351.82 (12/27)
NASDAQ: 15,871.26  △217.89 (12/27)

1.概況

米国市場は米国の年末商戦の売上高が前年同期比で8.5%増となったというマスターカード(MA)のデータを受けて米経済の先行きに対する楽観的な見方が強まり4日続伸となり、S&P500株価指数が史上最高値を更新しました。3ドル高でスタートしたダウ平均は上げ幅を大きく広げ取引終盤に310ドル高余りまで上昇した後一旦伸び悩みましたが、引けにかけて一段高になると結局351ドル高の36,302ドルとなり高値圏で取引を終えています。また、S&P500株価指数も65ポイント高の4,791ポイントとなり連日で史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も217ポイント高の15,871ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもエネルギーと情報技術、不動産が2%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上げました。そのなかでもマイクロソフト(MSFT)とアップル(AAPL)、シェブロン(CVX)、セールスフォース・ドットコム(CRM)が2%以上上昇したほか、シスコシステムズ(CSCO)とホーム・デポ(HD)も2%近く上げています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)とボーイング(BA)が小幅に下げ、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は変わらずとなっています。

ダウ平均構成銘柄以外では半導体関連株が高く、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が5%を超える上昇となり、画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も4%を上回る上昇となりました。また、半導体製造装置株も高くアプライドマテリアルズ(AMAT)とKLA(KLAC)が4%以上上げ、ラムリサーチ(LRCX)も3%以上上昇しています。さらに消費関連株の一角も堅調で高級衣料のラルフローレン(RL)が4%を超える上昇となり、百貨店のメーシーズ(M)も2%以上上げました。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い1.47%となりました。ドル円は円安に振れ114円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の29,000円を引けで上回ることができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)