米国株式市場は未来が見える夢の国

私は、米国株式市場は未来が見える夢の国のようなものだと思っています。私たちにとってお金を増やすチャンスを与えてくれるだけでなく、夢も与えてくれるからです。それは、まるで大人にとってのディズニーランドのようです。

私は子どもの頃、米国の未来の宇宙テレビドラマが大好きでよく観ていました。あいにく名前を覚えていませんが、その番組の中で相手の顔を見ながら話せるテレビ電話が出てきて、「カッコいい、使いたいな」と思ったことをよく覚えています。当時、日本ではダイヤル式の黒い電話が使われていた時代です。今やそのテレビ電話のコンセプトは現実のものになりました。それはアップル(AAPL)のiPhoneのFaceTimeであり、マイクロソフト(MSFT)に買収されたスカイプであり、コロナ禍において世界中の人々に使われるようになったズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)です。今の若者にとって相手の顔を見ながら話ができることは普通のことでしょうが、それが不可能であった時代に生まれた私にとっては感慨深いものがあります。子どもの頃の夢が叶ったからです。

私は未来のことについて想像してみるのが大好きです。2021年のクリスマスである今日、株式市場にあるヒントを用いて将来の私たちの生活がどう変わっていくのかを想像してみましょう。

未来の私たちの家はより安全なものに

アマゾン(AMZN)は米国で自宅のセキュリティ用に監視カメラを搭載した「Ring Always Home Cam」というドローンを発売開始しました。私たちの生活では近い将来、留守中にはセキュリティ・ドローンが自宅内を飛び、不審者が侵入すると、相手に威嚇のメッセージを発すると同時に、警察に通報し、カメラを通して状況を警察に報告してくれるようになるでしょう。また自宅で火事が起きると、温度の変化を察知したセキュリティ・ドローンが、自動的に火の元を確認するかたわら、寝ている人たちを起こし、同時に消防署に連絡してくれるようになると思います。このような迅速な対応により、多くの人の命が救われることになるでしょう。

AIスピーカーが変える私たちの生活

AIスピーカーのアマゾンのEchoやグーグル(GOOGL)のスピーカーとのやりとりは今後ますます増えてくるでしょう。アマゾンのEchoは、私が初めて使い始めた7年前からすると、かなり賢くなってきています。当初はぎこちないやりとりでしたが、今ではストレスなしで会話を続けることができ始めています。今後もっと賢くなっていくでしょう。「アレクサ」と呼びかけ、「テレビをつけて。5チャネルにして」、「リビングのライトをつけて」、「カーテンを開けて」くらいの家のスマートホーム化は既に可能になっています。

今後は、外出時に「行ってきます」と言うと、「今日は午後1時からは大雨なので、傘を持っていくのを忘れないでください」とか、「牛乳がないので、帰りには牛乳を買ってくるのを忘れないでください」や、「今晩8時からはお気に入りのTV番組ですよ」と、単にスケジュールを読み上げたり指示に従うだけでなく、その人の好みや生活のパターンを理解したうえでコミュニケーションするようになるでしょう。

面倒くさがり屋の人には、冷蔵庫の牛乳がなくなると冷蔵庫内のセンサーがそれを察知し、自動でアマゾンから牛乳が届くようなサブスクリプションの設定が可能になるでしょう。その牛乳は、無人のロボ・カーによって自宅の玄関に届いたり、ドローンによってマンションのベランダに届くようになるでしょう。

移動は空飛ぶ自動運転車で

そう遠くない将来にテスラ(TSLA)の自動運転ライドシェアのロボ・タクシーが現実的なものとなっているはずです。外出する際にアレクサに「タクシーを呼んで」と伝えると、環境に優しいテスラのEV車が到着するようになるかもしれません。その頃には運転手のいないタクシーが、乗客が近づいたと判断すると自動でドアを開き、乗車を促します。その後、目的地に到着するまでの間も退屈しません。車内の大型スクリーンでネットフリックス(NFLX)の流行りの映画を楽しませてくれるからです。

また、ジョビー・アビエーション(JOBY)のeVTOL(電動モーターで複数の回転翼を回転させ、垂直離着陸できる小型航空機)乗り場に行くと、今度は空飛ぶ無人タクシーが目的地へ連れて行ってくれるでしょう。

自分が映画のヒーローに?

最近注目され始めたメタバース。エヌビディア(NVDA)の半導体技術にサポートされたメタ・プラットフォームズ(FB)のザッカーバーグCEOが考えるメタバースの世界が現実的なものになると、映画館で上映されているアクション映画の中で、自分もそのストーリーの中で主人公の1人として参加したり、自宅にいても音楽ライブイベントの中に自分がいるかのようなリアルな感覚を体験できるようになるでしょう。

どうでしょうか。皆さんは、こんな未来を真剣に考えてみたことはありますか。米国にはこんな未来、今ない世界を可能にしてくれる企業が数多くあり、これからも生まれ続け、私たちが想像もしなかった未来を見せてくれるのだと思います。

そんな未来を可能にしてくれる夢のある企業に投資をし、同時に資産を増やすことができる。米国株式市場とはまさに、私たちをワクワクさせる夢の国みたいなものだと思いませんか。