2021年10月下旬、米国にてBTC先物連動型のETF(上場投資信託)が複数上場されて話題を呼びました。以下のグラフでは水色がCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のBTC先物未決済建玉、黄色の折れ線グラフがBTC価格を示しています。
米国では、ビットコイン先物ETFの実現によって株式と同じ形で、間接的にBTCに投資することが可能になりました。それに伴って、BTCへの資金流入の兆候が少しずつ現れ始めているようです。
当然、上場直後は矢印の向きの通り「セル・ザ・ファクト(事実で売る)」となりましたが、11月に入りCMEの建玉は維持されています。短期的な売り圧力が吸収されたのではないかと私は考えています。BTC価格が維持されていることからも、CMEでの売り圧力は世界中の市場で吸収されたように思います。
10月下旬から11月上旬まで、ETH(イーサリアム)と比較して上値が重い傾向にあったBTCも一足遅く価格を上昇させてくるかもしれません。
再びBTCに資金が集まり始めることに期待をして、今週から再びBTC比率を上げた投資戦略をご紹介していこうと思います。
BTCは並行チャネル内で推移も近々上放れか
BTC/JPY日足チャートです。
現時点(11月15日午前時点)では、並行チャネルレンジの中心に位置しています。今週から来週にかけてはもうしばらく揉み合いを継続し、その後、史上最高値をトライしていくイメージを持っています。
2020年から2021年にかけて、米国株式市場は毎月下旬(20日前後)頃から上昇しやすい傾向が見られ、BTCも似たようなリズムで上昇傾向にあると考えています。ですので、11月もこの戦略をとっていきたいと思います。
イメージは図表2の矢印の通りです。並行チャネル内側を矢印のような値動きに沿って揉み合いとなり、その後、上限ラインを突破し、800万円を超えていくイメージです。米ドル/円相場も上昇傾向にあり、円安の恩恵を受けやすいので、BTC/JPYにとっても追い風となるのではないでしょうか。
オシレーターのMACDにも過熱感がありませんので、上値の余地は先週や先々週と比較して拡大したと考えています。
ターゲットは小さな三角保合いでのエントリー
4時間足に時間軸を落とし、今週の買いの目安を探していきましょう。
日足ベースでは並行チャネルでしたが、4時間足では上昇ウェッジを引くことができました。
まず注目したいのは緑色のトレンドラインです。4時間足ですので、チャンスは明日(11月16日)、明後日(17日)あたりに到来するかもしれません。エントリーレベルで申し上げると、725-735万円ゾーンでしょうか。時間の経過とともにトレンドラインは右肩上がりになるので、都度確認した上でトレードのタイミングを測っていただければと思います。
また深い押し目を狙っていくならば、もう1段下のピンク色の上昇トレンドラインからが良いでしょう。その場合は710-720万円程度となりそうです。
一度上値を攻めた後、急落すれば、この水準からの買いが1つの目安となるでしょう。
ETH(イーサリアム)はトレンドラインを割り込みかけ、一本調子に一服感
ETH/JPY日足チャート分析に移ります。
日足でトレンドラインを右側にわずかに抜けてきました。ここまで一本調子でしたから、少し休憩が必要かもしれません。
上昇に弾みをつけるなら、しばらくこの高値圏で揉み合いを演じる値動きがほしいところです。上値レジスタンスラインは約55万3000円前後になりますが、しばらくこのあたりで上値を抑えられるイメージです。
この高値圏(45-55万円ゾーン)にて、「アセンディング・トライアングル」を形成し、1週間~10日間ほど高値圏で揉み合った後、上昇トレンドを再発生するのが理想だと考えています。そうすると、あく抜け感も挟み、最終的に大きく上昇しやすくなると思うからです。
直近、ETHを買いで参入を狙うならば50万円をバックに押し目買いでしょうか。現状価格から5%程度の下落レベルから再度買いで入っていくイメージです。
冒頭で述べた通り、今週からBTCに比重を置いていくイメージです。個人的にはETHは持っているポジションの一部を利益確定し、BTCで再度押し目買いを狙っていく方向で考えています。11月後半戦はBTCとETHは1:1ぐらいの比率で運用していこうと思います。