【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ:  35,921.23   ▼158.71  ( 11/11 )
NASDAQ:  15,704.28   △81.58  ( 11/11 )

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均はウォルト・ディズニー(DIS)の下落などが重石となり3日続落となりましたが、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数はハイテク株に買い戻しが入ったことで3日ぶりに反発となりました。41ドル安でスタートしたダウ平均は朝方にプラスとなる場面もありましたが、28ドル高で伸び悩むと売りが優勢となり引け間際に164ドル安まで下落し結局158ドル安の35,921ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が2ポイント高の4,649ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も81ポイント高の15,704ポイントとなりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や情報技術、エネルギーなどの6業種が上げました。一方で公益事業やコミュニケーション・サービス、資本財・サービスなどの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では動画配信サービスの契約者数の伸びが鈍化したことで目標株価の引き下げが相次ぎウォルト・ディズニーが7%以上下げ下落率トップとなり、ダウ平均を1銘柄で80ドル余り押し下げました。また、ビザ(V)も2%を超える下落となったほか、ハネウェル・インターナショナル(HON)も2%近く下げています。一方でウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)が2%近く上げ、ダウ(DOW)とセールスフォース・ドットコム(CRM)も1%以上上昇しています。ダウ平均構成銘柄以外では、前日に下げが目立った半導体株に買い戻しが入り、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が4%を超える上昇となり、クアルコム(QCOM)も3%近く上げました。さらにエヌビディア(NVDA)も目標株価の引き上げが相次いだことで3%以上上げています。代替肉のビヨンド・ミート(BYND)は決算が市場予想を下回ったことで13%以上下げています。

5.為替・金利等

ベテランズデーで債券市場は休場でした。ドル円は114円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でナスダック総合株価指数が反発したことを受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)