今週(10月15日~10月21日)の相場動向
相場回顧 BTC:米国初のビットコイン先物ETF上場を受けて史上最高値を更新
ビットコインは、15日に米国で初めてビットコイン先物ETF(プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF【BITO】)が承認されると大きく上昇し、BTC=684万円(60000ドル)を突破した。一時的に売りが強まる場面も見られたが、19日に同商品がニューヨーク証券取引所に上場すると初日の取引高は10億ドルを超え、その盛り上がりとともにさらに買いが強まった。インベスコのビットコイン先物ETF取り下げや、グレースケールのビットコイン投資信託のETF化、ヴァンエック申請分の新たな先物ETF承認などビットコインETF関連のニュースが続くなか買いが継続し、20日にはBTC=697万円(67000ドル)付近まで価格を伸ばして史上最高値を更新した。週末にかけてはアルトコイン物色の動きもあってやや下落したが、週足では約10%の大幅上昇となった。
来週(10月22日~10月28日)の相場予想
先物ETFの話題が続くなかBTCはどこまで価格を伸ばすのか
来週25日にはプロシェアーズに続いてヴァンエック申請分のビットコイン先物ETFも取引が開始されると報じられており、ますます多くの投資家が参入してくることが期待される。また、この流れでブロックチェーンデータ分析企業のチェイナリシスは企業としてビットコインを購入する計画を発表しており、同様の動きが出てくればさらに価格を伸ばすことは考えられるだろう。
その一方で、これまでビットコイン先物ETFへの期待によって大きく上昇してきたために、材料出尽くし感から売りが強まる可能性はある。ただし、仮に下落した場合であっても、同商品の成立は投資家の市場参入を継続的に促すため、底値を押し上げることにつながるだろう。あるいは高値圏でビットコインの価格が停滞し、アルトコイン物色の動きが再び強まることも考えられる。来週27日付近にはイーサリアム2.0のアップデートも控えており、DeFiやNFT関連銘柄の値動きにも要注目である。
直近上値としてはBTC=707万円(68000ドル)、下値としてはBTC=684万円(60000ドル)を意識する。