【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,457.31 △198.70 (10/19)
NASDAQ: 15,129.09 △107.28 (10/19)
1.概況
米国市場は好決算を好感した買いで上昇しました。66ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に200ドル高程度まで上昇した後一旦伸び悩むと午後に入って100ドル高程度まで上げ幅を縮めましたが、引けにかけて再び上げ幅を広げると引け間際に204ドル高まで上昇し結局198ドル高の35,457ドルで取引を終え反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も107ポイント高の15,129ポイントとなり5日続伸となりました。
2.経済指標等
9月の米住宅着工件数は年率換算で前月比1.6%減の155万5000戸となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち一般消費財・サービスを除く10業種が上げました。そのなかでもヘルスケアと公益事業、エネルギーが1%以上上昇し、金融と情報技術も1%近く上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではメルク(MRK)が3%高となり上昇率トップとなったほか、決算で1株利益が市場予想を上回ったジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も2%以上上げメルクに次ぐ上昇率となりました。また、目標株価の引き上げを受けてウォルマート(WMT)も2%以上上げ、シェブロン(CVX)も2%近く上昇しました。保険のトラベラーズ(TRV)も予想を上回る決算を受けて1%を超える上昇となっています。一方でプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が1%余り下げました。決算で1株利益は市場予想を上回りましたが、原材料や輸送費などのコストが期初想定を上回るとの見通しを示したことで売りが優勢となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、アリババ集団(BABA)がデータセンター向けに自社開発した最先端技術の半導体を発表したことで6%余り上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い1.63%となりました。ドル円は114円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)