【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,869.63  △261.91 (9/13)
NASDAQ: 15,105.58  ▼9.91 (9/13)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は景気敏感株に買い戻しが入り6日ぶりに反発しましたが、ナスダック総合株価指数はハイテク株の一角に売りが出て4日続落となりました。57ドル高でスタートしたダウ平均は331ドル高まで上昇した後伸び悩むと午後に80ドル高程度まで一旦上げ幅を縮めましたが、引けにかけて持ち直すと結局261ドル高の34,869ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数も10ポイント高の4,468ポイントとなりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は9ポイント安の15,105ポイントとなっています。

2.経済指標等

8月の米財政収支の赤字額は前年同月比14.7%減の1706億ドルとなりました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや金融、不動産、コミュニケーション・サービスなどの8業種が上げ、なかでもエネルギーが3%近く上昇したほか、金融も1%以上上げました。一方でヘルスケアと公益事業、素材の3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中23銘柄が上げました。そのなかでもユナイテッドヘルス・グループ(UNH)とインテル(INTC)が2%を超える上昇となったほか、ボーイング(BA)とシェブロン(CVX)も2%近く上げています。また、アメリカン・エキスプレス(AXP)とトラベラーズ(TRV)、JPモルガン・チェース(JPM)、ゴールドマン・サックス(GS)、アムジェン(AMGN)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ホーム・デポ(HD)も1%以上上昇しました。一方で投資判断の引き下げを受けてナイキ(NKE)が2%以上下げ、セールスフォース・ドットコム(CRM)も1%を上回る下落となっています。

ダウ平均構成銘柄以外では、英国の有力医学誌が新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)は不要と指摘したことを受けてバイオ製薬のモデルナ(MRNA)が6%以上下落しました。ファイザー(PFE)も2%を超える下落となっています。ツイッター(TWTR)も売りの投資判断を受けて3%余り下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い1.32%となりました。ドル円は110円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場でダウ平均が反発した流れを引き継いで上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は2月16日に付けた年初来高値(30,467円)を更新しそうで、節目の30,500円を超えてどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)