東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に続伸となりました。9円安の30,372円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分程度でプラスに転じましたが、52円高の30,434円で伸び悩むとマイナスに転じ9時30分前に152円安の30,229円まで下落し89円安の30,292円で前場を終えました。

47円安の30,334円でスタートした後場の日経平均は14時10分過ぎに108円安の30,273円まで下落しましたが、持ち直すと引けにかけてプラスに転じ結局65円高の30,447円で取引を終え高値引けとなっています。こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が上昇した一方で、日経ジャスダック平均が下落となっています。

2.個別銘柄等

上期決算を発表した三井ハイテック(6966)が21.2%上昇しストップ高となり上場来高値を更新しました。情報通信機器向けの電子部品や車載向け半導体用リードフレームなどの受注が想定を上回っていることなどから通期の営業利益の見通しを80億円から116億円に上方修正したことで買いを集めました。SGホールディングス(9143)も4.8%高となり上場来高値を更新しました。傘下の佐川急便と日本郵政(6178)傘下の日本郵便が小型荷物の宅配や国際荷物の輸送などでの協業で基本合意し相互の物流サービスや輸送・集配ネットワークなどを共同で活用すると発表したことが材料視されました。

また、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が投資判断と目標株価の引き上げを受けて5.2%高となったほか、大真空(6962)が1対4の株式分割を発表したことで17.9%高となり年初来高値を更新しました。さらに東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足で部品の調達難が続きトヨタ(7203)が9-10月の世界生産台数を従来計画から約40万台減らすと発表したことで車載向けマイコンを手掛けるルネサスエレクトロニクス(6723)が4.4%高となり先週末に続き年初来高値を更新しています。

一方で減産が伝わったトヨタは一時3.0%安となっています。エイチ・アイ・エス(9603)も新型コロナウイルスの影響で旅行需要が低迷し主力の旅行事業に加えてテーマパークやホテル事業も営業赤字となったことで第3四半期の営業赤字が拡大したことから6.3%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は65円高となりました。先週末の米国市場がインフレや景気の回復が遅れるとの懸念などから続落となったことで売りが優勢となる場面が目立ちましたが、下げ渋ると小幅に上昇して取引を終えました。

新たな買い材料に乏しかったうえに、先週末時点で25日移動平均線との乖離率が7.4%まで開き、東証1部の騰落レシオも139%まで上昇するなど短期的な過熱感がかなり強まっていたにも関わらずプラスとなったことで地合いは引き続き強いとみられますが、こうしたなかで明日にでも2月16日に付けた年初来高値(30,467円)を上回ることができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)