【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 35,120.08  △225.96 (8/20)
NASDAQ: 14,714.66  △172.87 (8/20)

1.概況

先週末の米国市場はハイテク株や消費関連株など幅広い銘柄に買いが入り上昇しました。23ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に小幅に下落する場面がありましたが、27ドル安で下げ渋ると切り返し上げ幅を広げました。昼過ぎに283ドル高まで上昇したダウ平均はその後伸び悩みましたが堅調に推移すると結局225ドル高の35,120ドルで取引を終え4日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も172ポイント高の14,714ポイントとなり続伸となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術と公益事業が1%以上上昇したほか、コミュニケーション・サービスと一般消費財・サービスも1%近く上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでも前日に業務ソフトの値上げを発表したマイクロソフト(MSFT)が2%を超える上昇となったほか、ホーム・デポ(HD)も2%近く上げました。また、18日に市場予想を上回る決算を発表したシスコシステムズ(CSCO)に加え、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)、ナイキ(NKE)、セールスフォース・ドットコム(CRM)、ウォルト・ディズニー(DIS)、アップル(AAPL)も1%以上上昇しました。一方でインテル(INTC)とコカ・コーラ(KO)、アムジェン(AMGN)、ビザ(V)、ハネウェル・インターナショナル(HON)が下げ、インテルは1%近く下落しています。

ダウ平均構成銘柄以外では、18日に好決算を発表したことによる買いが続き画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)が5%以上上げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.01%高い1.25%となりました。ドル円は109円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか22日に投開票された横浜市長選で菅義偉首相が全面支援した前国家公安委員長の小此木八郎氏が敗れ政局に不透明感が出るなかで日経平均がどこまで上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)