【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 35,116.40 △278.24 (8/3)
NASDAQ: 14,761.30 △80.23 (8/3)
1.概況
米国市場は米製造業受注が市場予想を上回ったことなどで景気敏感株などに買いが入り上昇し、S&P500株価指数が史上最高値を更新しました。25ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に123ドル安まで下落する場面もありましたが、まもなくして持ち直しプラスに転じるとその後は上げ幅を広げる展開となり結局278ドル高の35,116ドルと高値圏で取引を終え3日ぶりに反発となっています。また、S&P500株価指数も35ポイント高の4,423ポイントと3日ぶりに反発し先月26日に付けた史上最高値(4,422ポイント)を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も80ポイント高の14,761ポイントと続伸となっています。
2.経済指標等
6月の米製造業受注は前月比1.5%増となり市場予想も上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちコミュニケーション・サービスを除く10業種が上げました。そのなかでもエネルギーが2%近く上昇したほか、ヘルスケアと資本財・サービス、金融、素材も1%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもIBM(IBM)とアムジェン(AMGN)、スリーエム(MMM)が2%近く上げています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)とマクドナルド(MCD)、ビザ(V)が1%を超える下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、四半期配当を開始すると発表した半導体大手のマイクロン・テクノロジー(MU)が4%以上上げています。また、太陽光発電のソーラーエッジ・テクノロジーズ(SEDG)が決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったことで急伸し16%を超える上昇となっています。高級衣料のラルフローレン(RL)とスポーツ用品のアンダーアーマー(UAA)も決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったことで高く、ラルフローレンが6%余り上げ、アンダーアーマーも7%を超える上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い1.17%となりました。ドル円は109円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場では米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような展開をみせるかがポイントとなりそうです。また、本日は取引時間の13時25分にトヨタ(7203)が決算を発表するほか、引け後にはソニーグループ(6758)などが決算を発表する予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)