今週末(7月11日)、世界初の民間企業による宇宙旅行が幕を開けることになりました。

6月28日付のコラムでリチャード・ブランソン氏率いるヴァージン・ギャラクティック(SPCE)が、FAA(米連邦航空局)から宇宙への商業飛行の認可を取得したことをお伝えしました。その後、同社は創業者リチャード・ブランソン氏が7月11日に宇宙へ飛ぶと発表しました。これは明らかに7月20日に宇宙飛行を予定しているアマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジンより一足先に宇宙へ飛ぶことで「世界初の宇宙旅行者」という記録を作りたい、という狙いであると思います。(ブランソン氏はTVインタビューでベゾス氏より先に宇宙へ行きたかったという見方を否定しています)

この旅は米国ニューメキシコ州のスペースポートと呼ばれる宇宙空港からの離陸となります。地上から約89キロの距離ですが、そこはもう宇宙です。今回の90分程度の宇宙飛行にはブランソン氏の他にヴァージン社の社員3名が同乗することになっています。70歳のブランソン氏は、いずれ訪れる宇宙への旅のために筋トレを含むトレーニングを行なってきたとのことです。

1回の旅行代が25万ドル(約2750万円)という同社の宇宙旅行への申込者数は700人を超えており、その中には俳優のトム・ハンクス氏、歌手のジャスティン・ビーバー氏やレディ・ガガ氏などが含まれているそうです。今回の宇宙飛行が成功したら、この25万ドルの料金は値上げされるのではないかと思っています。

今週末(7月11日)の宇宙への旅の離陸は同日日本時間22時に予定されており、Youtubeで生中継されるそうです。