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Q. 一般的な株価調整局面と、〇〇ショックのような株価暴落局面を早い段階で見極める方法はありますか?

ゴット様からのご質問

現在、日経平均は激しく調整していますが、一般的な株価調整局面と、〇〇ショックのような株価暴落局面を早い段階で見極める方法などはあるのでしょうか?

回答

残念ながらないと思います。

Q. 50万を元手に株と投資信託で現在200万ほど、このままでは老後の資金が足りないと思って悩んでいます。

ほんだ96様からのご質問

いつも勉強させていただいています。私は年収300万台のしがないサラリーマンです。

10年ほど前から50万を元手に株と投資信託で現在200万ほどにしかなっていません。広木様はいつも任天堂(7974)、レーザーテック(6920)、東京エレクトロン(8085)などお勧めされていますが、それらを購入する資金はありません。少しずつ買う、少しずつ売るという話も聞いていますが資金的に難しいです。そういった良い会社は高いので、現在はマザーズのバイオ銘柄で一発を狙って含み損を抱えた状態です。

私のような低収入のサラリーマンはどういった投資がいいのでしょうか?やはり信用取引でレバレッジをかけるしかないのでしょうか?仕事中は取引も難しいので短期売買は難しいですし、投資信託の積立では元手が少ないので貯金よりはマシ程度だと思います。

このままでは老後の資金が足りないと思って悩んでいます。広木様には縁のない話で恐縮ですが、良い知恵をいただけたら幸いです。どうかよろしくお願いします。

回答

すごいですね!「10年ほど前から50万を元手に株と投資信託で現在200万ほどにしかなっていません」とおっしゃられますが、10年で50万を200万にしたのなら、年率15%で運用したことになります。これは標準的な運用目標の倍のリターンです。スーパーファンドマネージャーの領域です。これだけ運用の才覚がおありですので、「このままでは老後の資金が足りないと思って悩む」必要などまったくないと存じます。

今後も投資を継続し、相場から退場することがないように無理のない投資スタイルを確立していくことが肝心です。信用取引でレバレッジを活用するのは高いリターンを求める手段の一つですが、傷が大きくなる可能性もあります。マーケットの局面が変わっても投資を続けられる投資配分にご自身で見極めて取引するのが良いかと思います。

Q. 例年のような5月の下落はない、あっても多少とみていますか?

ドッグズ&キャッツ様からのご質問

21日のMarket Talkでここ数日の株価下落から今年はセル・イン・メイが早く来た感がある、とおっしゃいました。この1年、コロナという特殊要因で株式は最悪期から駆け上がってきましたが、もう一段の高みを目指したいビギナー投資家としてセル・イン・メイは気になるところです。

広木さんは例年のような5月の下落はない、あっても多少とみておられるのですか?

回答

「広木さんは例年のような5月の下落はない、あっても多少とみておられるのですか?」について回答致します。「例年のような5月の下落」というところからして幻影です。過去20年間の5月の日経平均のパフォーマンスを見ると、上昇11回、下落9回。11勝9敗で、ほぼ五分五分です。

つまりセル・イン・メイになる年もあればならない年もあるということで、この格言は過去のものと考えた方がいいです。今日(4月30日)、僕と一緒にモーニングサテライトに出ていたNYの大関千尋ちゃんも、S&P500について5月のパフォーマンスはプラスだと言ってました。

Q. 投資を行うにあたり、お薦めの本を初級、中級、上級別に紹介してください

ミチロウ様からのご質問

こんにちは、いつも広木さんの解説を参考にさせていただいています。最近読んだ本に、だいぶ前に出版され名著とされる、「ハワード・マークス、投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」を読みまして、あらためてリスクコントロールの重要性を理解しました。

広木さんが投資を行うにあたり、お薦めの本を、初級者、中級者、上級者に分けてそれぞれご紹介してください。もちろん自書でも構いません。よろしくお願い申し上げます。

回答

以下をご紹介します。

◆初級者向け

ハワード・マークス著『市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学』

チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』

バートン・マルキール著『ウォール街のランダムウォーカー』

◆中級者向け

ナシーム・ニコラス・タレブ著『まぐれ』、『ブラックスワン―不確実性とリスクの本質』

ロバート・J. シラー著『根拠なき熱狂』

◆上級者向け

アンドリュー・アング著『資産運用の本質―ファクター投資への体系的アプローチ資産運用の本質』

アンドリュー・W. ロー著『Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識』

ダニエル・カーネマン著『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』

ピーター・バーンスタイン著『リスク―神々への反逆』

Q. 1月にオリエンタルランドを購入しましたが、現在の調整局面を迎え、損が膨らんでいます。

嵐太郎様からのご質問

1月にワクチンによる経済回復に市場がわくころ、オリエンタルランド(4661)を購入しました。しかし、売りを決断できないまま、現在の調整局面を迎え、損が膨らんでおります。

そこで、質問いたします。

1. ワクチンの接種が進めば、通常営業へと戻り、株価は戻り、開園40周年に向けて上昇すると期待してもよいでしょうか?

2. 上昇基調に転じた時、株式市場では、テーパーリングが行われ、高値をとれないのではないかというリスクも考えられます。年内に高値をとるというストーリーは難しいでしょうか?ご教授のほど、よろしくお願いします。

回答

1. そうだと考えます。

2. 1のシナリオは年内は無理です。ですが年内に「高値」というのはどの「高値」ですか?昨年来高値くらいは抜けてくるでしょう。

Q. テクニカルな分析をどこまで投資の参考にしたら良いでしょうか。

わがん様からのご質問

テクニカルな分析をどこまで投資の参考にしたら良いでしょうか。

現時点の日経平均はテクニカル的には、三角保合いから、下にレンジを抜けた状態で、しばらくさえない展開が続くことを示しています。W底の確認や下支えになる平均線を見て買い出動が正解と思われます。しかし、個別銘柄には魅力的な価格になっているものもあります。その辺を総合的に見て、判断することが正解でしょうか。

回答

テクニカル分析ではリターンをあげられないのは、投資の世界では常識になっています。よってテクニカル分析で投資判断をするべきではないというのが僕からのアドバイスです。ただし、チャートは見ます。なんのために見るかというと値動きや位置を確認するためです。

ご指摘の通り、W底、移動平均などを見ます。一目均衡表なども見ます。ただし、繰り返しますが、それはその株価がどういうふうに動いてきていまどこにあるかを視覚的に確認するためで、それだけに基づいて投資の判断をするものではありません。


このコーナーでは、お客様からいただいた質問にチーフ・ストラテジストの広木隆が回答します。

今回は2021年4月21日から4月22日に寄せられた質問から抜粋して回答しております。

更にいただいているご質問の回答はGW明け5/6(木)以降に公開予定です。

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