CSX(CSX)決算:一株利益は93セントで市場予想を下回る

企業概要

CSXは、米国東部で一級鉄道を運営している。2020年の収益は約110億ドルであった。21,000マイルを超える路線網で、石炭(連結売上高の13%)、化学品(22%)、インターモーダルコンテナ(16%)、自動車貨物(9%)、その他のバルク商品や工業商品といった多様な商品の輸送を行っている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比1.7%減の28.1億ドル(市場予想は27.8億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・93セント(市場予想は95セント)

2020年度通期ガイダンス

★設備投資・・・17-18億ドル

第4四半期売上高は予想を上回ったが、調整済みEPSが下回った。98.45ドルで引けた後、決算発表を受け、時間外取引では96.80ドル台で推移している(20日NY時間午後8時現在)。

【図表1】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表2】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

景気回復を背景とした配送需要の高まり期待を背景に、同社株は順調に上昇している。

【図表3】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

インテュイティブ・サージカル(ISRG)決算:一株利益は3.52ドルで市場予想を上回る

企業概要

インテュイティブ・サージカルは、最小侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発、製造、販売を手掛ける。また、システムには、計器、使い捨て付属品、および保証サービスも提供される。世界中の病院に5,500台以上のダ・ヴィンチシステムが設置され、米国では3,500台の設備が設置され、新興市場でも設置台数が伸びている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★売上高・・・前年同期比17%増の12.9億ドル(市場予想は11.1億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.52ドル(市場予想は2.65ドル)

★純利益(NON-GAAP)・・・4.26億ドル(前年同期は3.14億ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPS、手術ロボット「ダ・ヴィンチ」売上台数が全て予想を上回った。ロボット手術は2021年度、22%-26%増加すると見ている。米国の一般外科によって採用されている。中国事業は他の地域よりもはるかに高成長で、低ベースから成長している。

【図表4】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表5】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

同社はロボット開発で先行するうえ、手術医の研修といったサービス分野でも強みがあり、競争力は強い。従来の内視鏡手術からロボット手術への切り替えが進み、椎間板ヘルニアや重度の肥満を解消するための外科手術などへの適用が拡大しつつあり、同社の成長余地は大きい。インテリジェント手術システムの開発では、競争において何年も他社をリードしている。統合生態系と広範なデータ収集が、同社のリードを支援しよう。

【図表6】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

コカ・コーラ(KO)決算:純利益は23.98億ドルで市場予想を上回る

企業概要

コカ・コーラは、世界最大のノンアルコール飲料会社である。コカ・コーラ、ファンタ、スプライトなどの主要炭酸飲料ブランドや、ミニッツメイド、ジョージアコーヒー、グラソーなどの非炭酸飲料ブランドを持ち、これらを販売している。自社の飲料に使用する濃縮原液(あるいは飲料ベース)など、サプライチェーンの初期段階で用いる製品の製造に注力している。製造した製品はその後、100社を超えるボトラーにより加工され販売される。濃縮原液事業がユニットケース販売量のおよそ85%を占める。売上高の大半が海外で生み出されている。米国外の主要市場には、メキシコ、ブラジル、日本などがある。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第1四半期(1月-3月期)実績

★営業売上高・・・前年同期比5%増の90.19億ドル(市場予想は85.62億ドル)

★純利益・・・前年同期比8%増の23.98億ドル(市場予想は21.46億ドル)

第1四半期売上高、調整済みEPSがともに予想を上回った。純利益が前年同期比19%減の22億4500万ドル(約2424億円)だった。税金支払いが5億800万ドル(前年同期は2億1500万ドル)に膨らみ重荷となった。

【図表7】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表8】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

新型コロナの悪影響を被り、株価は大きく下落したが急速に戻っている。株価パフォーマンスはライバルのペプシコに劣るが、今回の好決算で、更なる上値追いが期待できよう。

【図表9】株価5年間チャート
出所:トレードステーション

ASMLホールディング(ASML)決算:一株利益は3.20ユーロで市場予想を上回る

企業概要

ASMLホールディングは、1984年に設立されたオランダに本拠を置く企業で、半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムの主要メーカーである。フォトリソグラフィは、フォトマスクから半導体ウェハ上に回路パターンを露光するために光源が使用されるプロセスである。この分野の最新の技術進歩によって、チップメーカーではシリコンの同じ領域上のトランジスタ数を継続的に増やすことが可能となる。従来、リソグラフィは最先端のチップ製造におけるコストのかなりの割合を占めるが、チップメーカーでは、7ナノメートルのプロセスノードを超えて継続するために、ASMLの次世代EUVリソグラフィツールを必要とする。製品は、インテル、サムスン、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)などすべての大手半導体メーカーで使用されている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

第4四半期(11月-1月期)実績

★売上高・・・前年同期比79%増の43.64億ユーロ(市場予想は40.27億ユーロ)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.20ユーロ(市場予想は2.59ユーロ)

★純利益・・・前年同期比240%増の13.36億ユーロ(市場予想は10.79億ユーロ)

第1四半期ガイダンス

★売上高・・・40-41億ユーロ(市場予想は39.5億ユーロ)

通期ガイダンス

★売上高成長率・・・30%

第4四半期売上高、調整済みEPS、粗利全てが予想を上回った。続く第1四半期売上高ガイダンスレンジは予想を上回ったが、粗利ガイダンスは予想を下回った。また、2021年通期の売上高が約30%増加するとの見通しを示した。 世界的な半導体不足の中で同社の半導体製造装置への需要が高まっている。

【図表10】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.
【図表11】
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

今後の株価見通し

インターネット、ビッグデータ、自動運転等の発展において、世界で最も重要な企業であり、同社なくしてはムーアの法則は存在しない。AIから自動運転に至るまで、未来の産業では同社の重要度がさらに増す。株価チャートは今回の好決算を受け史上最高値圏にある。

【図表12】株価5年間チャート
出所:トレードステーション