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今週(4月9日~4月15日)の相場動向

相場回顧 ビットコイン:米コインベースの上場日にかけて史上最高値を更新

ビットコインは、米ウィズダムツリーが申請したビットコインETFの審査開始や、米大手ヘッジファンドであるサードポイントによるビットコイン保有など好材料が相次ぐなか、堅調に推移した。アルトコイン物色も継続し、しばらくBTC=654万円(60,000ドル)を挟んだもみ合いの展開となったが、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)など主要アルトコインの強い動きもあり、13日にはショートカバーにより前回高値BTC=670万円(61,500ドル)付近を大きく上抜け、史上最高値を更新した。その後も米コインベース【COIN】上場前の期待感から買いが継続し、一時BTC=708万円(65,000ドル)付近まで価格を伸ばした。しかし、次第に売りが強まり、米コインベース【COIN】上場時の初値が参考値を大きく上回ったことで買い戻しが強まる場面も見られたが、米国市場(14日)の終わりにかけては同社株価とともに一時BTC=665万円(61,000ドル)付近まで大きく下落した。

来週(4月16日~4月22日)の相場予想

イベント後の新しい動きに注目、ビットコインは失望感から再び売りが強まる

今週、米コインベース【COIN】上場への期待からビットコインは史上最高値を更新した。同社上場時には初値が参考値を大きく上回り、市場における同社および暗号資産市場への関心の高さが示された。しかし、その後に同社株価がビットコインを押し上げるということはなく、むしろビットコインが下落するなかで同様に売りが強まり、終値では初値を下回った。

初の暗号資産取引所の上場ということで米コインベース【COIN】に注目が集まったが、結果、やはり株価に対するビットコイン価格の影響の大きさが改めて意識されることとなった。上場後のさらなる高騰を期待する声もあっただけに、失望感から相場は勢いを弱めつつある。アルトコイン物色も継続するなか、再び売りが強まることも考えられるだろう。

一方で、今回の市場への影響を判断するには時期尚早であり、後続する新しい動きには要注目である。また、経済指標や企業業績の改善などを受けて株式市場は堅調さを維持しており、米国におけるビットコインETFへの期待もあることから、下落時には押し目買いも相応に入ると思われる。

直近上値としてBTC=708万円(65,000ドル)、下値としてBTC=654万円(60,000ドル)を意識する。