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今週(4月2日~4月8日)の相場動向

相場回顧 ビットコイン:アルトコイン物色の流れが強まり、上値の重い展開

ビットコインはBTC=660万円(60,000ドル)に跳ね返され、その後はアルトコイン物色の流れが強まった。イーサリアムが最高値を更新するなか高値圏でのもみ合いとなったが、ドミナンス低下とともに売りが強まり、4日には一時BTC=627万円(57,000ドル)付近まで下落した。リップル(XRP)やバイナンスコイン(BNB)など一部アルトコインの強い値動きもあり、次第に買い戻しが強まると、米マイクロストラテジー【MSTR】によるさらなるビットコイン購入が発表され、BTC=649万円(59,000ドル)付近まで価格を戻した。このとき暗号資産市場全体の時価総額が初めて2兆ドルを突破したが、アルトコインへの資金流入によって再び売りが強まり、7日にはBTC=616万円(56,000ドル)付近まで大きく下落した。しかし、8日に香港上場企業である美図(Meitu)もビットコインの追加購入を発表したことで買い戻しが強まり、BTC=638万円(58,000ドル)付近まで価格を戻した。

来週(4月9日~4月15日)の相場予想

ビットコインはアルトコイン物色が落ち着くまで方向感に乏しい展開を予想

米長期金利の上昇が一服し、株式市場が堅調さを維持するなかビットコインの買いも継続しているが、アルトコイン物色によってBTC=660万円(60,000ドル)を前に上値を抑えられている。このようにビットコインの価格が停滞しながらも、暗号資産市場全体の時価総額が初めて2兆ドルに達したことはポジティブである。しかし、アルトコイン物色が落ち着くまでは方向感に乏しい値動きになるだろう。

こうしたなかグレースケールがビットコイン投資信託(GBTC)をETFに転換する方針を発表するなど、再びビットコインETFへの関心が高まっている。米SECによる審査に何か進展がみられれば上昇の勢いを取り戻すことは考えられる。また、来週は米コインベースのナスダック上場が予定されており、これにより暗号資産市場への関心がさらに高まれば上昇も期待できる。今とは逆にビットコインがアルトコインから資金を吸収する流れ(アルトドレイン)が強まれば、そのなかで一気に上昇する可能性もあるだろう。

GBTCのマイナスプレミアムが再び10%超水準に拡大していることは注視したい。直近上値としてBTC=660万円(60,000ドル)、下値としてBTC=605万円(55,000ドル)を意識する。