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今週(2月5日~2月11日)の相場動向
相場回顧 BTC:テスラによるBTC購入を受けて暴騰、追随への期待高まる
BTCは、ETHをはじめとするアルトコインに資金が流れるなかもみ合いの展開となっていたが、ドミナンスが61%を割り込むと急騰し、今度はアルトコインの資金を吸収する形で強い値動きとなった。8日の米先物取引所CMEにおけるETH先物提供開始に注目が集まったが、直近相場へ影響は限定的となり、BTC=418万円(40,000ドル)付近では上値の重い展開となった。しかし、同日にEV大手テスラがBTC購入を発表すると、難なくそれを上抜け、BTC=460万円(44,000ドル)付近まで暴騰した。価格高騰を受けて複数の取引所では一時障害が起きる事態となったが、株式市場の高値更新が続くなか買いは継続し、一気にBTC=502万円(48,000ドル)付近まで上昇した。その後は短期売りが強まったが、他企業によるテスラ追随の期待が高まるなかで押し目を拾う動きもあり、BTC=470万円(45,000ドル)付近では底堅く推移した。買い戻しが強まるなか、11日にはマスターカードによる暗号資産決済参入や大手銀行BNYメロンによる暗号資産カストディ参入、Paypal暗号資産関連サービスの英国拡大などに関する報道を受けて再びBTC=502万円(48,000ドル)付近まで大きく上昇した。
来週(2月12日~2月18日)の相場予想
テスラ追随への期待から買い継続も、急落には警戒が必要か
年始の高騰から一時価格が停滞していたが、「テスラ」というビッグネームによるビットコイン購入を受けて、これまで直近の壁として見られていたBTC=418万円(40,000ドル)を難なく上抜けた。先週にはマイクロストラテジー【MSTR】による企業向けのビットコインセミナーが開かれていたことから、米国企業によるテスラ追随への期待が高まっている。
このような期待から買いが継続する可能性は高い。しかし、企業が購入の判断を下すにはある程度の時間を要することから、それが実際の動きとして価格に反映されるまでには時間差があると考えられる。今週は個人を中心とした買いによって急ピッチで価格を伸ばしており、テスラ追随の動きを前にアルトコイン物色に傾くなかで売りが強まることも懸念される。だがしかし、押し目買いは強く、企業が密かにビットコイン購入を進めるなかで、着実に底値は切り上がっていると思われる。
その他、ビットコインの下落を受けてか、10日のテスラ株が急落したように、今後の両資産の相関性にも注目したい。直近上値としてBTC=523万円(50000ドル)、下値としてBTC=418万円(40000ドル)を意識する。