何かがいつもと違います。日々忙しくて、師走になってからは更に忙しい気がして、しかしそれは毎年のことです。急に寒くなって、曇天になったりもして、気持ちがちょっと沈んだりする。でもそれも毎年のことです。人の気持ちが滑らかに共鳴する時もあれば、なんかザラザラしてしまう時もある。それもいつものことですね。笑ったり、口論したり、食べ過ぎたと悩んだり、仕事が上手く出来て喜ぶ時もあれば、思うように上手くいかなくて少し落ち込んだりもする。それらも全て、いつものことです。
でも何かが違う。云うまでもなく新型コロナウイルスの状況下で、普段と違う生活を強いられているからですが、このそこはかとない違和感は何だろう?と考えていました。みんなの意見が違うから?でもそれだっていつもそうですよね。マスクをしていて顔が見えないから?でもテレビの中ではマスクはしてないし、リモート会議でも顔はちゃんと見えています。何故だろう?
ふと、「同じ空気を吸ってる感覚がないこと」が原因ではないかと思いました。でもそれって、コロナ対策の真芯の部分ですよね。飛沫感染と接触を避ける。人間はお互いに他人なので、雰囲気を共有することで、相手の重心を捉えることが、安全保障となってきたのかも知れません。コロナ対策は、それを根こそぎなくします。
どうしたらこの欠落した安全保障を補えるのか?人間だから、やはり言葉しかないのでしょうか。もっともっと、意識を持って、発する言葉と受ける言葉の量を増やさないと、この得も云われぬ違和感・不安にも似た落ち着きのない感覚は減らせないのかも知れません。今更ながら、厄介なもんですね、新型コロナウイルスは。意識して発言します!