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今週(10月30日~11月5日)の相場動向

相場回顧 BTC:米大統領選挙後の米国株上昇とともにBTC=14,000ドルを超えて大幅上昇

BTCは、新型コロナ再拡大や米大統領選挙などの動きを見て、株式為替市場においても不安定な値動きとなるなか、乱高下する展開となったが、そのなかでも買いの勢いは継続した。BTC=146万円(14,000ドル)付近では上値が重くなったが、3日にマイニング難易度が大幅易化調整されたことも好感され、価格を下げた場面では押し目買いが入った。その後、2度目のBTC=146万円(14,000ドル)トライも跳ね返されたが、米大統領選挙の開票でバイデン氏が勝利に近づき、ねじれ議会の継続が決定するなど、米国情勢の不透明感が薄れるにつれて米国株とともに上昇した。Ethereum2.0の動きを受けたイーサリアムの急騰も相場を後押しし、3度目のトライでBTC=146万円(14,000ドル)を上抜けた後も買いは継続した。BTC=156万円(15,000ドル)まで達し、週足では約10%超の大幅上昇となった。

※米FRBの政策維持も買いのきっかけとなり、米国株(5日)が大幅続伸となるなか上昇が継続し、現在はBTC=166万円(16,000ドル)に迫っている。

 

来週(11月6日~11月12日)の相場予想

米大統領選挙の長期化懸念が残るなか、過剰なBTC楽観視は禁物

米大統領選挙の前後ではやはりボラティリティの高い相場が続いている。当日にかけてポジション調整などで価格を下げていた株式も、開票が進み不透明感が薄れたことで反発上昇し、その流れの中でビットコインも価格を伸ばしている。選挙の勝敗についてはバイデン氏勝利が固まりつつあるが、トランプ氏が法廷闘争に乗り出す意向を示しており、長期化の懸念が広がっている。

この場合に考えられることは、短期に情勢が判明したと思い上昇してきた価格が、長期化に伴い一転して急落することである。BTC=146万円(14,000ドル)を突破したことで、2017年の史上最高値BTC=209万円(20,000ドル)付近が意識され、米国主導で上昇が継続することは考えられるが、当時ほどの熱狂は感じられず、米大統領選挙とともに近く勢いは一服すると思われる。既に加熱相場となっているため、買いに動く際には慎重に判断したい。

なお、来週15日(日)にはBitcoinCashコミュニティが再び開発方針を巡る対立により分岐する可能性が高まっている。最近ではBTC建てでも弱い動きとなっており、当日にかけても軟調な推移が続くだろうが、一部エアドロップを狙った買いも入り、値動きが激しくなるかもしれない。しかしながら、BTC一強相場のなかで影響は限定的と思われる。

直近上値としてBTC=172万円(16,500ドル)、これを上抜けるとBTC=187万円(18,000ドル)、下値としてBTC=156万円(15,000ドル)を意識する。