今週から11月相場入りとなるなか、米大統領選や週末の米雇用統計の発表など重要なイベントや経済指標の発表が目白押しとなっています。
さて、これらの結果が株価に与える影響を考えた場合、上下どちらに動くのか判断が難しいところですが、チャート上ではどのように分析されるのか、早速確認したいと思います。
今週は11月3日が祝日でしたので、11月2日(月)までのチャートとなります。11月2日までの値動きを見ますと、10月21日と22日のあいだにあけた窓があいたままとなっていることが分かります。
またこの窓以外にも、2020年3月からの戻りの局面で窓がたくさんあいていることが分かります。
上下のレンジを突破するような窓が発生するか
そうしたなか、どの窓をどのように埋める流れになるかが注目されるところです。11月2日までの日足チャートを見る限り75日移動平均線上で踏み止まっていることから、米大統領選の投開票日以降、75日移動平均線上を維持できるかが、まず注目されるところになります。
また、75日移動平均線上を維持した場合、米大統領選の経過や結果を受け、「10月21日と22日とのあいだにあけた窓を埋めるのか」や「3月以降の戻り高値となっている10月9日の取引時間中の高値(23,725円)を一気に上回るような窓があくか」も注目されるところです。
なぜなら、窓があいても、その後この価格を上回るような上昇が継続しなければ、コモンギャップ(=普通の窓)となってしまい、上昇トレンドが継続するのは難しいと考えられるからです。
レンジを突破するための条件とその後予想される値動きについて
さらに、チャートに矢印が示されていますが、この日(2月20日)の取引時間中の高値23,806円も上回って維持する必要があります。
このようないわゆる節目を突破することで、24,000円台を回復するシナリオが成立するのではないかと思われます。
一方で、これらの節目を突破できなかった場合、株価は「時間をかけて上昇するパターン」になるか、あるいは「もち合いが継続する」ことになるかになるのではないかと思われます。
ただ、75日移動平均線を下回ってしまった場合は話が別です。75日移動平均線を下回ってしまうようですと、下方向にあいたままになっている窓を埋める可能性が出てくることになるため、買いポジションを持っている投資家は警戒が必要になりそうです。
今週は、どのような窓が発生するのか、あるいは上下どちらの窓を埋める値動きになるのか、値動きに注意しながら売買判断に役立て、高値掴みや安値で売ってしまうことがないようにしたいところです。