読者の皆さんは、相続手続きのご経験がありますか?
家族など大切な人を亡くして気持ちが沈んでいても、様々な相続手続きを行わなくてはなりません。「意外とやることが多く、時間の合間を縫って手続きするのが大変」という声もよく聞かれます。今回は、相続経験者835名の方にアンケートを実施し、調査でわかった大変なポイントについてお伝えします。
相続手続き経験者の66%が「大変だった」と回答
相続手続きを経験された方のうち17%が「非常に大変だった」、49%が「大変だった」と回答し、全体で66%の方が「大変だった」と感じたようです。
家族が亡くなると、遺族は死亡届の提出に始まり、相続人の確定、遺産の調査、遺産分割協議、遺産の名義変更、相続税の申告など様々な手続きが必要になります。
気持ちの整理がつかないまま、慣れない手続きを同時並行で行わなければならないため、多くの方が負担に感じるようです。
「大変だった」と感じた理由は?
相続手続きが「大変だった」と回答した方に、その理由を伺いました。
ほぼ半数の方が「手続きをする窓口が多かった」(52%)、「手続きの方法が分からなかった」(46%)と回答しています。(複数回答可)
役所への各種届出や銀行、証券会社などの金融機関の解約手続き等、多くの窓口での手続きが必要になります。また手続きの際には戸籍謄本などの書類も用意する必要があり、特にお仕事をされている方は手続きするための時間を確保できず、大変だと感じるようです。
負担に感じた手続きは?
相続手続きの中で、負担に感じたことも伺いました。
上位は「不動産の相続手続き」(44%)、「金融資産の相続手続き」(39%)が占め、これらが「葬儀の準備」(34%)よりも負担になっていることが分かりました。(複数回答可)
不動産を相続する場合、相続人の間での分割が難航したり、相続税の発生が伴ったり、複雑な登記をしなければいけなかったりと、専門性の高い手続きが必要となるため、負担に感じる方が多いようです。
最近は、このような相続手続きをサポートする「遺産整理サービス」というものもありますので、仕事でお忙しい方や相続手続きにおいて何をすればいいのか分からない方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。