世の中のボラティリティが上がっています。思い掛けないことがいっぱい起きます。レバノンの大爆発然り、シカゴの暴動然り、台湾周りの緊張や、香港での逮捕劇など。そしてそれらが、新型コロナウイルス問題という前代未聞に近い異常事態の中で起きています。だから株価は上がっていく。え?何故?

コロナ問題もあり、米中緊張もある中で、金融システムはとにかくそれらのストレスを少しでも緩和しようと、大量の流動性をマーケットに供給しています。これからもそう続けるでしょう。その超量的緩和、Great Monetary Inflation の中で、余ったお金は行き場を探し、日用品以外の値段が動きやすいもの=インフレ資産の値段が上がって行きます。最たるものが株価です。株価の大元である企業の価値が変わらなくても、或いはこの経済状態の中で一般には企業価値が毀損していても、株価というお金の現象である値札の数字は、上がっていきます。今、そんなことがマーケットで起きているように見えます。

今のマーケットは、私たちの今の人生の中では未体験ゾーンです。大きな注意と興味を持って臨んでいきたいですね。