【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,828.47 △164.07 (8/4)
NASDAQ: 10,941.17 △38.37 (8/4)
1.概況
米国市場は追加経済対策への期待から続伸となりました。ほぼ横ばいでスタートしたダウ平均は朝方に66ドル安まで下落した後プラスに転じると昼前に146ドル高まで上昇しましたが、その後上値が伸び悩むと取引終盤には前日終値近辺まで上げ幅を縮める場面もありました。しかし、引けにかけて再び上げ幅を広げ結局164ドル高の26,828ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も38ポイント高の10,941ポイントと5日続伸となり前日に続いて史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
6月の米製造業受注は前月比6.2%増となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、エネルギーが2%を超える上昇となったほか、生活必需品と不動産、素材、公益事業も1%以上上げました。一方でヘルスケアと金融が下げています。
4.個別銘柄動向
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が目標株価の引き上げを受けて9%以上上げました。動画配信機器のロク(ROKU)も目標株価の引き上げを受けて3%近く上昇しました。また、ゲームソフト大手のテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(TTWO)も決算が市場予想を上回る大幅な増収となり通期見通しを上方修正したことで6%近く上げ上場来高値を更新しています。一方で決算が大幅減収となり市場予想も下回ったラルフローレン(RL)が4%以上下げています。保険のAIG(AIG)も決算で最終損益が大幅な赤字に転落したことで7%を超える下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い0.50%となりました。ドル円は105円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は日経平均が2日間で830円以上上げた後ということもあってやや売り優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,500円や25日移動平均線(昨日時点で22,486円)を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)