【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 26,664.40 △236.08 (8/3)
NASDAQ: 10,902.80 △157.52 (8/3)
1.概況
米国市場は主力ハイテク株への買いが続き続伸となり、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。114ドル高でスタートしたダウ平均は昼前に278ドル高まで上昇した後も高値圏で推移すると結局236ドル高の26,664ドルで取引を終え続伸となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も157ポイント高の10,902ポイントと4日続伸となり7月20日に付けた史上最高値(10,767ポイント)を更新しています。
2.経済指標等
7月の米ISM製造業景況感指数は54.2と前月から上昇し市場予想も上回りました。一方で6月の米建設支出は年率換算で前月比0.7%減となり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、不動産と公益事業が1%以上下落しました。一方で5業種が上げ、情報技術が2%を超える上昇となったほか、ヘルスケアも1%高となりました。
4.個別銘柄動向
マイクロソフト(MSFT)が中国の動画投稿アプリTikTokの米国事業の買収交渉を進めていると発表したことで5%以上上げ上場来高値を更新し、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。半導体大手のクアルコム(QCOM)も投資判断の引き上げを受けて4%近く上げ上場来高値を更新しました。画像処理半導体のエヌビディア(NVDA)も大型の年金基金が株式を買い増していたと伝わったことで4%近く上げ上場来高値を更新しています。また、バイオ製薬大手のギリアド・サイエンシズ(GILD)も目標株価の引き上げを受けて3%余り上げました。セキュリティーのADT(ADT)はホームセキュリティー事業でグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)と提携し出資も受け入れると発表したことで急騰し56%以上上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い0.55%となりました。ドル円は106円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)