【日本株式市場】

1.概況

本日の日本市場は3日ぶりに反落となりました。92円安の22,791円で寄り付いた日経平均は109円安の22,774円まで下落した後切り返し9時20分前に28円安の22,855円まで持ち直しましたが、戻し切れないとやや下げ幅を広げ55円安の22,828円で前場を終えました。後場は79円安の22,804円でスタートすると14時10分前に151円安の22,732円まで下落し本日の安値を付けました。その後やや戻した日経平均ですが結局132円安の22,751円で取引を終えています。こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が3日ぶりに反落となった一方で、日経ジャスダック平均は3日続伸となっています。

2.個別銘柄等

昨日の取引終了後に2021年3月期の第1四半期の決算を発表した日本電産(6594)と富士通ゼネラル(6755)が大幅高となり揃って年初来高値を更新しました。日本電産は減収となったものの、コスト削減に取り組んだことで小幅ながら営業増益を確保し、市場予想も上回ったことから4.8%高となりました。富士通ゼネラルも全国的な気温の上昇に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛でエアコンの需要が拡大したことで大幅な営業増益となり、上期の業績予想を上方修正したことで3.8%高となりました。また、日医工(4541)が後発薬として製造している抗炎症薬のデキサメタゾンが新型コロナウイルスの治療薬として厚生労働省から認定されたことを受けて3.2%高となっています。一方でソフトウエア開発のACCESS(4813)が14.0%安と急落し東証1部で下落率トップとなりました。昨日の引け後に2021年1月期の上期の業績予想を下方修正し営業赤字が拡大する見通しとなったことが嫌気されました。ZOZO(3092)も国内大手証券が投資判断を引き下げたことで3.5%安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】

本日の日経平均は反落となりました。昨日の米国市場が高安まちまちで材料になりにくいなかで明日から4連休ということもあって積極的な買いが乏しく利益確定の売りに押される展開でした。昨日時点では節目の23,000円まで110円余りに迫っていましたが、さすがに4連休前にそこを試すのは難しいということなのでしょう。なお、日本市場が休場中の米国市場では注目企業の決算発表が相次ぎます。22日にはテスラ(TSLA)やマイクロソフト(MSFT)などが決算を発表するほか、23日にはツイッター(TWTR)やインテル(INTC)などが、そして24日にはベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)やアメリカン・エキスプレス(AXP)などが決算発表を予定しています。日本市場が休場中の米国市場の動向が注目されます。