東京市場まとめ

1.概況

本日の日本市場は大幅反落となりました。日経平均は5円高の22,534円とほぼ横ばいで寄り付くとしばらく昨日の終値を挟んで小幅に揉み合いましたが、9時40分過ぎから売りが優勢になると10時20分に111円安の22,417円まで下落しました。その後持ち直し下げ渋っていた日経平均ですが後場に入って14時頃に東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が240人以上と伝わると下げ幅を広げる展開となりました。引けにかけて一段安となり引け間際に244円安の22,285円まで売られた日経平均は結局238円安の22,290円と安値圏で取引を終えています。

こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が反発した一方で、日経ジャスダック平均は続落となっています。

2.個別銘柄等

ソフトバンクグループ(9984)が一時3.0%高まで上昇し昨日に続いて年初来高値を更新しました。出資する中国の不動産仲介のベンチャー企業が米国市場で新規株式公開(IPO)を実施し最大30億ドルを調達する計画と報じられたことや、国内大手証券が目標株価を引き上げたことで買われました。ただ、徐々に上げ幅を縮め引けにかけて下落に転じると0.4%安で取引を終えています。ソニー(6758)も3億5000万以上の登録ユーザーを持つ世界最大のゲーム「フォートナイト」を運営している米エピックゲームズに2億5000万ドルを出資すると発表したことを好感した買いで一時3.2%高まで買われました。引けは1.4%高となっています。

一方でファーストリテイリング(9983)が3.3%安となり、日経平均を1銘柄で75円近く押し下げました。昨日の取引終了後に発表した第3四半期の決算が大幅な減益となり、通期の営業利益の見通しを1450億円から1300億円へと下方修正したことが嫌気されました。ビックカメラ(3048)も第3四半期の営業利益が大幅減益となったことで4.6%安となっています。昨日の引け後に大幅減益の第1四半期決算を発表したローソン(2651)と久光製薬(4530)も売られました。ローソンが5.0%安、久光製薬が7.6%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は昨日の米国市場でダウ平均が大幅安となったことや、東京都の新規感染者数がさらに増加したことで大幅反落となりました。その結果、下値サポートとして意識されている25日移動平均線(22,452円)を下回りました。さらに本日のSQ値が22,601円に決まったことで翌週以降の相場が弱いとされる上の幻のSQとなっています。そのため来週も上値の重い展開になることが懸念されますが、こうしたなかで来週は重要イベントが目白押しです。日欧での中銀の政策会合に加えて、中国では4-6月期のGDPや6月の貿易統計など多くの経済指標が発表されます。さらに米国でも6月の小売売上高などの経済指標が発表されるほか、大手金融を中心に決算発表がスタートします。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)