英ポンド/円 (127.00〜139.00) 7月2日〜7月8日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは! 本日7月2日の新型コロナウイルスの感染数は世界で1,065万人となり、遂に1,000万人を超えてきました。実際に情報として出ている数字よりも10倍の感染者がいるのでは、とも言われています。世界の感染者数増加勢いは収まるどころか、加速しています。アメリカでの1日の感染者数も過去最多を日々更新していますが、金融市場への影響はかなり限定的となっています。

NYダウやS&P500は日足でトレンドレス入りとなり、当面は一定のレンジ幅で推移しそうです。米ドル/円、クロス円関連、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルなど為替相場も日足でトレンドレス入りとなっていて、7月は全体として日足レンジ逆張りが有効な相場になりそうな形状の通貨ペアが多く見られます。

いくつか世界のニュースを見ていくと、航空関連企業の業績悪化の発表が目立っています。仏企業航空・防衛最大手エアバスは1.5万人の人員削減を発表。EUは7月1日から日本など14カ国からの入国許可を発表しましたが、米国・中国・ブラジルは感染リスクが高いとして引き続き入国禁止となっています。

欧州各地や米国では、新型コロナウイルス感染抑制の為のガイドライン(ルール)の違反者が続出しているようで、ロックダウンで厳格に封鎖措置を取っていた反動とも見られています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年12月31日を移行期間終了の期日としている英国とEU間の離脱交渉は大幅に遅れている模様。金融サービス部門の将来的な関係を巡る交渉も6月30日までにまとめる予定でしたが、EUが英国側の提案を受け入れられないとの見解を示し、双方の金融機関に対して2020年12月31日以降の環境の大きな変更に備えるよう警告しました。

今後の見通しでは、米国での感染者数が急増した場合、再度株価の急落なども予測され、世界的な第2波懸念が強まれば、円買い・ドル買いの動きに傾きやすいと思われます。

向こう1週間の重要指標です。

7月 2日(木)
18:00 EUR・失業率
21:30 米・雇用統計

7月 6日(月)
18:00 EUR・小売売上高
23:00 米・ISM非製造業景況指数

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段。先月は陰線終わり。レンジ幅は−2σからミドル付近。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。一旦上昇して、下落したあと、方向感がない状態です。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)
出所:筆者作成

トレンドレス中段。レンジ幅は±2σが妥当な見方。

4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

トレンドレス上段。

上記の分析からエントリーポイントとして、

予想レンジ:(127.00〜139.00)          

メインストラテジー:

買いをするなら
・131.80〜132.00の4時間足トレンドレス逆張りでエントリー。
・132.70〜90まで4時間足の−2σが上昇してきたらトレンドレス逆張りでエントリー。
・130.80付近から日足トレンドレス逆張りでエントリー。

売りをするなら
・135.30〜60の日足・4時間足トレンドレス逆張りでエントリー。
・138.50〜80の日足トレンドレス逆張りでエントリー。