【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 23,685.42  △60.08 (5/15)
NASDAQ: 9,014.56  △70.84 (5/15)

1.概況

先週末の米国市場は経済活動再開への期待などから小幅に続伸となりました。米商務省がファーウェイに対する禁輸措置を強化すると発表したことで取引開始直後に271ドル安まで売られたダウ平均はまもなくして切り返すと一旦プラスに転じましたが、買いが続かず前日終値を小幅に上回ったところで上値が押さえられると再び下落に転じ再び250ドル安程度まで下落しました。しかし、その後徐々に下げ幅を縮めると取引終盤には買いが優勢となり104ドル高まで買われる場面もありました。結局ダウ平均は60ドル高の23,685ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も70ポイント高の9,014ポイントとなっています。

2.経済指標等

5月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス48.5となりましたが前月から上昇し市場予想も上回りました。5月の米ミシガン大学消費者態度指数速報値も73.7と前月から上昇し市場予想を上回りました。4月の米鉱工業生産指数も前月比11.2%低下し過去最大の落ち込みとなったものの市場予想を上回りました。設備稼働率も64.9%となり市場予想を上回っています。また、3月の米企業在庫は前月比0.2%減となり市場予想と一致しました。一方で4月の米小売売上高は前月比16.4%減と過去最大の落ち込みとなり市場予想も下回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が上げ、コミュニケーション・サービスと一般消費財・サービスが1%以上上昇したほか、素材も1%近く上げました。一方で公益事業や金融、不動産などの5業種が下げ、公益事業は1%を上回る下落となりました。

4.個別銘柄動向

ウォルト・ディズニー(DIS)が著名投資家のジョージ・ソロス氏が率いるヘッジファンドが株式を新たに取得していたことが明らかになったことで買われ3%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。一方で米商務省がファーウェイに対する禁輸措置を強化し米国製の半導体製造装置を使っていれば米国外で製造した半導体でもファーウェイに輸出できなくなるため半導体大手のクアルコム(QCOM)が5%余り下落したほか、マイクロン・テクノロジー(MU)も3%近く下落しました。半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)も4%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は0.02%高い0.64%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

先週末の米国市場が小幅な上昇に止まったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が20,000円の大台を維持できるかがポイントとなりそうです。また、寄り付き前の8時50分には1-3月期のGDP速報値が発表される予定です。2四半期連続でのマイナス成長が見込まれていることもあって注目されます。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)