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今週(5月8日~5月14日)の相場動向

相場回顧 BTC:半減期前に暴落も、買いが継続しBTC=100万円を難なく回復

BTCは、半減期にかけて急速に価格を伸ばし一時はBTC=107万円(10,000ドル)を突破したが、過熱感から10日に暴落し、BTC=87万円(8,100ドル)まで約20%下落した。しかし、すぐに買い戻しが入りBTC=91万円(8,500ドル)を回復すると、懸念された半減期後のマイニングネットワークへの影響が限定的であったことや、国内外の大手メディアが揃って「半減期」を報じたことなどが影響してか、買いの勢いが衰えることなくじりじりと価格を伸ばした。新型コロナ第2派への懸念などにより米国株が大きくする下落なか上値を抑えられる場面もみられたが、国内緊急事態宣言の解除に関する報道を受けてBTC=(9,000ドル)を回復すると、半減期後下落予想のショートカバーも入り、14日には再びBTC=100万円(9,400ドル)を突破した。その後も暴落時に発生したCMEの窓埋めが意識されて上昇が続き、一時BTC=106万円(9,900ドル)まで高騰した。

 

来週(5月15日~5月21日)の相場予想

BTCは期待先行でさらなる高騰の可能性も、急落への懸念は拭えず

半減期前のビットコインへの関心度の高まりはGoogle検索数などからも確認することができたが、半減期後の大手メディア報道によるさらなる高まりは盲点であった。米国では「bitcoinhalving」がTwitterのトレンドになったという。また、国内では後押しをするかのようにbitFlyerのCM放映(地域限定)も2年ぶりに開始された。

今週の上昇は、「オルタナティブ資産としての買い」以上に、このような「関心や期待による買い」が影響した部分が大きいと思われる。確かに新型コロナ状況下においてビットコインは資産インフレを回避する手段などとしても注目されているが、それが現実に強く意識されるのはもう少し先の話だろう。ここにきてメディアが上昇を匂わせる記事を次々に出し、SNSではそれらを引用した煽りが起きている。

こうしたなか、直近ではBTC=107万円(10,000ドル)が上値として意識される。米国では機関投資家の参入も進んでいると報じられており、このまま期待先行で高騰していくことも考えられる。しかしながら、先週も指摘したようにいつ下落に転じてもおかしくはない。ハッシュレートの低下や送金詰まりもみられており、半減期によるマイナーへの影響が顕在化したときには投げ売りによって再び暴落する可能性が高いだろう。

直近下値としてはBTC=91万円(8,500ドル)を意識する。また、次第に議論が活発化している新型コロナ感染第2波による株式市場への影響には注視が必要ある。

 

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