ポンド円 (129.00~135.80) 4月23日〜4月29日まで

アナリシス:

皆さん、こんにちは!今週もよろしくお願いします!さて、欧米のコロナの感染者数、入院患者数、死者数はやや鈍化傾向となり、頭打ちが見えてきました。とは言え、アメリカでも死者数は1日300人以上と依然高い状況が続いています。

そのような中、アメリカ上院は4月22日、4,840億ドルの新型コロナ追加対策法案第4弾を可決しました。法案は下院に送られ、23日に採決される見通しです。PPP(中小企業支援制度)向けには3,210億ドルが充てられる模様。すでに追加法案で確保した3,500億ドルの緊急融資制度は全額借り入れされ、さらなる予算確保に動いていることになります。

また、今週はNY原油先物が史上最安値を更新し、21日には一時1バレル9ドル台まで落ち込む場面も見られました。先には、米国産原油の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)の価格が史上初のマイナスに陥ったばかりで、コロナ感染拡大に伴い、世界規模で原油の需要が減少。原油価格下落に歯止めがかからない状況となっています。また北海ブレントの価格も下落しました。1バレル当たり15.98ドルまで落ち込み、1999年6月以来の安値を記録。この影響からポンドも下落となりました。

今後の展開として、原油安が引き続き継続するのか、一旦底打ちとなるのかは意識しなければなりません。

英国内のニュースでは、3月21日にコロナに感染し療養中のジョンソン首相が、公務の一部を再開したと報じられました。英下院もイースター休暇を終え再開となりましたが、ソーシャルディスタンスを推進するため、議員は一定の間隔を空けて50人のみの登院となり、今後はzoomを使用して自宅から審議に参加するとのことです。

コロナ禍で忘れられそうですが、英国とEUの貿易交渉も再開され、6月までには今後の具体的な見通しを立てる方針です。

向こう1週間の重要指標です。

4月23日(木)
23:00 米・新築住宅販売件数

4月24日(金)
8:30 日・消費者物価指数
4月28日(火)
15:30 日・黒田日銀総裁定例記者会見
未明 日・日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
4月29日(水)
21:30 米・GDP速報値
27:00 米・FOMC、終了後政策金利発表
27:30 米・パウエルFRB議長定例記者会見

それでは、月足チャートです。

【図表1】英ポンド/円(月足)
出所:筆者作成

月足トレンドレス下段。先月は長い下ヒゲを付けましたが、現在−2σまでゆとりもあり、上昇、下降どちらも可能な状況と言えます。

続いて、週足チャートです。

【図表2】英ポンド/円(週足)
出所:筆者作成

 トレンドレス下段。−2σを大きくはみ出した後、一旦は上昇してきたものの、この2週間では下げ気味になっています。

次に日足チャートです。

【図表3】英ポンド/円(日足)  
出所:筆者作成

トレンドレス下段。完全にバンド、MA、ミドルが横ばいになっており、当面は131.80〜135.80のレンジ幅と想定します。

4時間足です。

【図表4】英ポンド/円(4時間足)
出所:筆者作成

短期的にはダウントレンドとも見られますが、日足も絡めて見るとトレンドレス認識の方が良さそうな場面です。

上記の分析からエントリーポイントとして、

予想レンジ:(129.00〜135.80)          

メインストラテジー:

買いをするなら
・131.80〜132.00の日足トレンドレス逆張りからのエントリー。
・129.00〜129.30の週足トレンドレス逆張りからのエントリー。

売りをするなら
・134.60〜134.90の4時間足トレンドレス逆張りからのエントリー。
・4時間足のバンドが狭まり、133.80〜134.00付近で+2σが落ちてきた場合は、4時間足トレンドレス上段から逆張りエントリー。
・135.70近辺で日足トレンドレス逆張りからのエントリー。