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今週の相場動向
相場回顧 BTC:一時6,500ドルまで下落も、デジタル人民元報道で持ち直し
BTCは、半減期を迎えたBCHとBSVのハッシュレートが急落するなか、売りが強まりBTC=76万円(7,000ドル)を割り込んだ。OPECプラスの歴史的減産合意直後には一時的に回復する場面もみられたが、金融市場への影響は限定的で、原油相場が再び下落に転じるとたちまち下落した。その後、金相場の急騰や米国経済活動の早期再開への期待を受けて買い戻されたが、週末にかけてはIMF予測や米国企業決算および経済指標の悪化、原油相場の20ドル割れなど悪材料が相次ぎ一時はBTC=70万円(6,500ドル)まで下落した。しかし、デジタル人民元が5月にもテスト運用を開始と報道で伝わると暴騰し、再びBTC=76万円(7,000ドル)まで価格を戻した。
来週の相場予想
米企業決算発表が本格化するなか、BTCは相対的に強い値動きを予想
新型コロナウイルスの影響で世界中がどんよりとした空気に覆われるなか、投資家は藁にもすがる想いでなんとか明るい材料を探そうとしている。彼らの期待は「打倒covid-19」に集中しているが、その期待も次々に出てくる悪材料に押し返されて、相場は上がり切らずにじりじりと下がる展開が続いている。
このように金融市場では新型コロナに関する期待と不安とがせめぎあっているが、来週はさらに本格化する米国企業決算発表を受けて悪いニュースが続くことが予想される。それに反応して相場が下がることも考えられるが、ビットコインはやはり相対的に強い値動きを見せるだろう。
いくつかの根拠として、各国における感染死者数の拡大や緊急事態宣言、ロックダウン、原油価格の歴史的安値など、既にいくつかの悪材料をこなすなかで投資家の心理的な耐性も強まっている。また、業界に限ってみてもBCHとBSVの採掘が継続していることからBTC半減期前の投げ売りの懸念は薄れており、BTCハッシュレートについても暴落前の水準まで回復している。
直近上値としてBTC=80万円(7,400ドル)、下値としてBTC=70万円(6,500ドル)を意識する。