【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 23,504.35  ▼445.41 (4/15)
NASDAQ: 8,393.18  ▼122.57 (4/15)

1.概況

米国市場は過去最悪レベルの米経済指標の発表が相次いだことや、金融大手の冴えない決算が嫌気され大幅反落となりました。349ドル安でスタートしたダウ平均は716ドル安まで下げ幅を広げたあとしばらくは安値圏で推移しましたが、午後に入って持ち直すと取引終盤には300ドル安まで下げ幅を縮める場面もありました。引けにかけて再び下げ幅を広げたダウ平均は結局445ドル安の23,504ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も122ポイント安の8,393ポイントとなっています。

2.経済指標等

3月の米小売売上高は前月比8.7%減と過去最大の落ち込みとなり市場予想を下回りました。4月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数も前月から56.7ポイント低下の-78.2と市場予想を大幅に上回る悪化となり過去最低となりました。3月の米鉱工業生産も前月比5.4%低下し下落率は74年ぶりの大きさとなり市場予想を下回っています。設備稼働率も72.7%と前月から低下し市場予想を下回りました。4月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数も30と市場予想を大きく下回っています。2月の米企業在庫は前月比0.4%減となり市場予想と一致しました。また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)で米連邦準備理事会(FRB)は、新型コロナウイルスのまん延で足元の経済活動が突然かつ急激に米国の全地域で縮小したとし、経済情勢を前回から大幅に下方修正しました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもエネルギーと素材、金融が4%を超える下落となったほか、不動産も4%近く下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでもダウ(DOW)が9%近く下落したほか、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も6%以上下げました。トラベラーズ(TRV)とアメリカン・エキスプレス(AXP)も5%を超える下落となっています。一方で決算で売上高と1株利益が市場予想を上回ったユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が4%余り上げたうえ、ボーイング(BA)も3%以上上昇しました。

ダウ平均構成銘柄以外では、決算が新型コロナウイルス対応による貸倒引当金の積み増しで大幅な減益となったバンク・オブ・アメリカ(BAC)が6%を超える下落となりました。同じく決算が大幅減益となったシティグループ(C)も5%以上下げています。家電量販店大手のベストバイ(BBY)も店舗閉鎖が続いていることを理由に5万1000人の従業員削減を発表したことで7%を上回る下落となりました。動画配信サービスのネットフリックス(NFLX)は目標株価の引き上げを受けて3%以上上昇し上場来高値を付けています。

5.為替・金利等

長期金利は0.12%低い0.63%となりました。ドル円は107円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋るような展開となり底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)