【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 19,898.92  ▼1,338.46 (3/18)
NASDAQ: 6,989.84  ▼344.94 (3/18)

1.概況

昨日の米国市場は新型コロナウイルスの感染拡大懸念から急反落となりました。大きく下落して始まったダウ平均は一時2,300ドル以上下げるなど1日を通して軟調に推移し、結局1,338ドル安の1万9898ドルと節目の2万ドルを割り込み約3年ぶりの安値をつけました。ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も344ポイント安の6,989ポイントと大幅に反落しています。

2.経済指標等

2月の住宅着工件数は年率換算159.9万戸と前月から減少しましたが市場予想は上回りました。

3.業種別動向

S&P500業種別株価指数は全業種が下落しました。中でもエネルギーは原油先物価格が大幅に下落したことを受け14%超下落しました。金融も9%近く下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は24銘柄が下げました。中でも米政府や金融機関に600億ドル相当の資金援助を要請したボーイング(BA)が18%近く下げました。また、原油先物価格の急落を受けシェブロン(CVX)が20%超、エクソンモービル(XOM)が10%超下げています。一方で日用品の買い占め騒動が起きていることなどからウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)が6%超の大幅高となりました。ウォルマート(WMT)も3%近く上げています。

5.為替・金利等

米長期金利は前日比0.11%高い1.19%となりました。ドル円は円安に振れ108円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国株の大幅安を受け日本市場は下落してのスタートが予想されます。ただ円安に振れていることもあり取引開始時の下げは米国株ほどとはならなそうです。本日もボラティリティの非常に高い展開が想定されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)