今週の相場動向
相場回顧 BTC:金融市場全体で暴落し、BTCは週足で30%超の大幅下落
BTCは、米NY州の新型ウイルス緊急事態宣言を受けて株式市場とともに大きく下落し、BTC=84万円(8,000ドル)を割り込んだ。その後、米トランプ大統領が大規模な経済対策を発表するとの期待から、一時は買い戻し優勢の場面も見られた。しかし、会見には姿を見せず刺激策の詳細が明らかにならないまま、WHOのパンデミック宣言により追い打ちをくらうと、金融市場全体で暴落し、一時はBTC=63万円(6,000ドル)を割り込んだ。週足では30%超の大幅下落となった。
※今朝方さらに暴落したが、BTC=4,000ドルでなんとか反発し、現在は不安定ながらBTC=5,000ドルを回復して推移している。
来週の相場予想
4,000ドルで耐えたビットコイン、好転する日はそう遠くない
米ダウ平均が直近1カ月で2割下落し、2008年の金融危機以来で初めて弱気相場入りとなった。2008年と言えばサトシナカモトによってビットコインのホワイトペーパーが公開された年である。当然、その頃は資産としての価値はなくBTC価格も付いていない。新型コロナウイルスは世界的に未知の体験であるが、暗号資産市場はこれによりマーケット環境としても未知の領域に入り込んだことになる。
株式市場の混乱が落ち着けば、ビットコインの買いが進むであろうことは前にも予想した。では、このまま株式市場が下落し続けた場合にはどう動くのか。我々は、年々底値が切りあがっていることに注目し、ある価格で下げ止まると予想している。昨年の底値はBTC=3,500ドル付近で、今朝方の暴落は市場を不安にさせたが、BTC=4,000ドルでなんとか踏みとどまった。このまますぐにとは言わないが、株式の反発を待たずとも、ビットコインが近いうちに上向く可能性は高い。
来週は、株式市場の混乱が続く中で、高ボラティリティながら買い戻し優勢の展開を予想する。直近上値としてBTC=63万円(6,000ドル)、下値としてBTC=42万円(4,000ドル)を意識する。