今週の相場動向
相場回顧 BTC:株式市場が乱高下する中、BTCは底堅さを示し横ばい
BTCは、新型ウイルスの拡大と対策の動向に一喜一憂し、株式市場が乱高下する中、同じく大きく変動したが、BTC=91万円(8,500ドル)で下げ止まり、週足では横ばいとなった。過去最大の下げ幅を記録した米国株に比べれば、暗号資産市場の下げは限定的となった。
Coinbase日本法人のJVCEA加入やLINEの米国暗号資産取引市場への参入、暗号資産ブローカーTagomiのリブラ協会加入、インドにおける暗号資産取引禁止命令の違憲判決など、今後の市場に影響を及ぼしうる材料も見られた。しかし、世界の注目は新型ウイルスに集中しており、直近価格への影響はほとんど見られなかった。
来週の相場予想
株式市場が落ち着けば、BTC買いが強まると予想
米国FRBが緊急利下げに動き、金融市場はますます混迷を極めている。前回2008年の経験をもとに、株式市場のさらなる下落を予想する声がある一方で、金融危機とウイルスとでは状況が異なるとの意見もある。どうあれ、我々は未知の領域に入り込んでいるわけだが、株式市場の方向感が定まらない状況では、暗号資産市場でも積極的に買いに動くことは難しく、どうしても不安から売り優勢になってしまう。
しかしながら、今週のビットコインはBTC=91万円(8,500ドル)で下げ止まり、底堅さを印象付けた。早ければ来週には株式市場の値動きもある程度落ち着くと予想しており、市場の不透明感が薄れるにつれて、ビットコインの買いは強まると考えている。半減期を前に、大手マイニング会社は新型機器を発表し、ハッシュレートが再び最高値を更新したこともその支援材料である。
直近、上値としてBTC=100万円(9,400ドル)、下値としてBTC=91万円(8,500ドル)を意識する。