今週の相場動向

相場回顧 BTC:新型ウイルスへの懸念が高まり世界株安が進行、BTC=100万円を割り込む

BTCは、週初より安定した推移となっていたが、新型ウイルスの感染拡大が中国外でも加速し、その懸念から24日に米国株が大幅下落したことで急速に売りが強まった。その後も株式市場の下落は続き、世界株安の展開となる中で暗号資産市場も全面安の展開となった。27日には、米SECが審査中であったビットコインETFを却下したとの報道もあり、さらに価格を下げてBTC=100万円(9,100ドル)を割り込んだ。BTC=94万円(8,500ドル)で下げ止まったが、週足では約10%の大幅下落となった。

 

来週の相場予想

金融市場全体として先行きが不透明な中、BTCは底値を固めるか

新型ウイルスがアジアから欧米に広がり始め、国内においてもイベントの延期や企業の在宅勤務、宿泊施設の倒産などその影響が表に出始めている。こうした中、これまで好調を維持してきた米国株式市場が大きく下落したことをきっかけに、世界株安の展開となり、暗号資産市場もまた相場が傾くことになった。

しかしながら、今売りに動いている多くはリスク選好的に一部資金をビットコインに置いていた投資家であり、ある程度価格を下げて落ち着いた後には強気派による買いあるいは逃避的な買いが入ることが予想される。前にも述べたとおり、新型ウイルスの文脈で見た時には、景気後退による影響がある程度見える株式よりも、明確なファンダメンタルのないビットコインの方が好まれると考えられるからだ。

金融市場全体として先行き不透明な状況に変わりはないが、ビットコインはBTC=90万円(8,200ドル)を前に底値を固めるか。直近上値としてはBTC=100万円(9,100ドル)を意識する。

 

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