今週の相場動向
相場回顧 BTC:難なくBTC=110万円(10,000ドル)を突破、3週で続伸
BTCは買いが継続し、難なくBTC=110万円(10,000ドル)を突破した。昨年10月以来の水準である。その後、調整売りによって節目を割り込む場面も見られたが、すぐに価格を回復し、3週で続伸となった。
今週は米国株が、新型ウイルスの影響を受けつつも、最高値を再び更新した。日本株も、感染者報道に価格を左右されながら、堅調な推移となった。さらに、逃避資産として見られることの多い、金もまた買いが進んでいる。つまり、暗号資産だけでなく、あらゆる金融資産の価値が上昇している。
このような中で、どの資産に投資するかを考えたときには、新型ウイルスによる具体的な経済への影響がまだ見えず、明確なファンダメンタルズのない暗号資産が好まれている部分が大きいと我々は考えている。
また、今週もアルトコイン物色の流れは継続し、対フィアットで全面高となる中、ETHやXRPをはじめ、XEMやLISK、BNBなどもBTC建てで上昇した。
来週の相場予想
上昇トレンド継続を予想、調整売りへの懸念もぬぐえず
今年に入ってから強い動きが続いているビットコインだが、政府や中央銀行によるデジタル通貨発行に関する発言は引き続きみられるものの、特段新しい材料はでていない。新型ウイルスによる不安と「半減期」への期待感だけで価格が伸びている状況である。その両方の影響がしばらく続くことから、引き続き買い優勢の展開を予想する。
しかし、過熱感は否めず、BTC=120万円(11,000ドル)付近あるいはそれを超えた辺りで大きな調整が入る可能性はあるだろう。直近下値としてはBTC=110万円(10,000ドル)を意識する。