東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は33円安の2万3827円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に上昇しました。昨日の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新しましたが、昨日日経平均はソフトバンクグループ(9984)の大幅高の影響でやや特殊な上昇となっていたこともあってか11円安の2万3849円と小幅に反落して寄り付きました。日経平均はやや下げ幅を広げる時間帯もありましたが徐々に持ち直すとプラスに転じて一時は47円高まで上昇しました。前場を14円高で終えた日経平均は後場寄りからマイナスに転じるとじりじりと下げ幅を広げる展開となりました。一時は76円安まで下落した日経平均は結局33円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3771億円となりました。

東証33業種は金属製品や空運業などの12業種が上昇しました。一方で鉄鋼やパルプ・紙、機械などの21業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)、任天堂(7974)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、ダイキン工業(6367)、武田薬品(4502)がいずれも下落しました。中でも10-12月期が前年同期比で大幅な減益となったソフトバンクグループは昨日大幅高となった反動もあってか5.1%の大幅安となっています。一方でファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)、資生堂(4911)、レーザーテック(6920)は上昇しました。レーザーテックは5%超上昇して株式分割後の上場来高値を更新しています。

材料が出たところでは求人情報サービスのエン・ジャパン(4849)が15%超の大幅安となりました。10-12月期が減収減益に終わり、今期の業績予想を下方修正したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日本市場は小幅安となりました。米国市場はコロナウイルスのことは全く気にしないかのように史上最高値を更新していますが、地理的に中国から近いこともあってか日本市場はなかなか上昇の勢いをつけられないようです。本日の大引け後には楽天(4755)やマクドナルドホールディングス(2702)、ソニーフィナンシャルホールディングス(8729)などが決算発表を行いました。明日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)