【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 28807.63 △407.82 (2/4)
NASDAQ: 9467.97 △194.57 (2/4)
1.概況
米国市場は中国株の反発を好感して大幅続伸となり、ナスダック総合株価指数が史上最高値を更新しました。ダウ平均は296ドル高でスタートするとまもなくして500ドル高余りまで上げ幅を広げました。その後も高値圏で堅調に推移したダウ平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めたものの結局407ドル高の28,807ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も194ポイント高の9,467ポイントとなり先月23日に付けた史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
12月の米製造業受注は前月比1.8%増となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げ、情報技術が2%を超える上昇となったほか、資本財・サービスと一般消費財・サービス、素材、ヘルスケアも2%近く上げています。一方で公益事業が1%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中27銘柄が上げました。そのなかでもアップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)が3%以上上昇したほか、キャタピラー(CAT)とダウ(DOW)、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)も3%近く上げています。
ダウ平均構成銘柄以外では電気自動車のテスラ(TSLA)が前日に続き大幅高となりました。年金基金などを顧客に持つとされる運用会社が株を買い増したことが明らかとなり14%近く上げています。また、決算が市場予想を上回る増収増益となった高級衣料のラルフローレン(RL)が9%余り上げています。一方でグーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)が決算で売上高が市場予想を下回ったことで2%を超える下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.08%高い1.60%となりました。ドル円は大きく円安に振れ109円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高と円安を受けて大きく上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばし節目の23,500円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)