今週の相場動向

相場回顧 BTC:新型コロナ拡大、リスク分散の動きからBTC=100万円を突破

BTCは、先週より新型コロナウイルスの影響で株式市場とともに軟調な推移となっていたが、27日に株式市場が今年最大の下げ幅を記録すると、リスク分散の動きからか、逆に大きく上昇した。その後も、ウイルス感染者や死者に関する報道が続き、株式は下落する一方で、BTCは買い優勢のまま節目とみられていたBTC=100万円(9,100ドル)を突破した。節目を超えてから上値が重くなったが、週足では10%超の大幅上昇となった。

その他、注目された米国FOMCでは、政策金利は据え置かれ、新型コロナウイルスの影響を冷静に見極めるとのが示され、無風のまま相場への影響は見られなかった。

 

来週の相場予想

新型コロナの先行きが不透明な中、BTC=103万円(9,500ドル)超えなるか

中国春節にともなうヒトの移動そしてウイルスの拡大は、金融市場に不安をもたらした一方で、ビットコインにとっては逃避マネーを呼び込む好材料になったようだ。WHOの緊急事態宣言もあり、SARSの経験からこの混乱はしばらく続くと見られており、その間にこれまで好調が続いていた株式市場が傾けば、ビットコインにさらなる資金が流れることも考えられる。

しかしながら、相場の先行きを決定づけるには時期尚早だろう。リスクオフの局面で、株式の売りに動きやすい時だからこそ、決算発表の時期には企業業績にきちんと目を向けなければならない。同様に、ビットコインの上昇が続いている時だからこそ、今ある材料を冷静に見極めなければならない。株式の底値とビットコインの上値ばかりを伺っていては、間違いなく足元をすくわれることになる。

上昇トレンドは継続ながら、新型コロナウイルスの終息が見えるまでは、金融市場全体として不透明な状況が続くと思われる。その中で、来週はBTC=103万円(9,500ドル)を上抜けられるかに注目したい。直近下値としてはBTC=96万円(8,800ドル)を意識する。

 

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