東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は174円高の2万4025円と3日続伸して12月17日以来約1ヶ月ぶりに終値で2万4000円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は小幅に下げています。なお、日経平均の上昇率は0.7%に達しましたが、TOPIXの上昇率は0.3%にとどまりました。先週末のダウ平均は133ドル安、昨日は83ドル高と2日間の合計でダウ平均は小幅に下落しましたが、ナスダック総合指数やS&P500は昨日史上最高値を更新したこと、ドル円が110円近辺まで円安に振れたことを受け日経平均は118円高の2万3969円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に209円高まで上昇しましたがその後はやや伸び悩むと前場を176円高で終えました。後場寄りからさらに上げ幅を縮めた日経平均ですが、13時過ぎからはじりじりと上げ幅を広げる展開となり結局174円高で取引を終えました。

東証1部の売買代金は2兆3629億円となりました。東証33業種は鉄鋼や電気機器、情報・通信業などの20業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や鉱業、パルプ・紙などの13業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が3.5%高となったほか、ソニー(6758)やファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、SUMCO(3436)、安川電機(6506)がいずれも上昇しました。中でもソニーとファーストリテイリングはともに2%台の上昇となっています。一方で任天堂(7974)と村田製作所(6981)は小幅に下げました。

材料が出たところでは無印良品を展開する良品計画(7453)がストップ安となりました。9-11月の営業利益が前年同期比18%減とさえなかったほか、今期の営業利益予想を従来の452億円から378億円に大きく下方修正したことが嫌気されました。また、9-11月期が営業赤字に終わったアミューズメント施設運営のイオンファンタジー(4343)も11%超の大幅安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は円安進行を好感し2万4000円の節目を回復しました。今週は15日に米中貿易協議の第1段合意の正式合意署名が予定されています。実際にどのような内容が盛り込まれているのか注目されます。また、米企業の決算発表、米国や中国の重要経済指標の発表も材料になる可能性がありそうです。こうした中、日経平均が2万4000円どころの値固めをできるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)