東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は370円高の2万3575円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども総じて上昇しました。前日の米国市場が反発したことを受けて、日経平均は115円高の2万3320円と反発して寄り付きました。堅調に上げ幅を広げた日経平均は、348円高の2万3552円とその時点での高値圏で前場を終えました。後場に入ると一時伸び悩む場面も見られましたが、じりじりと上げ幅を広げた日経平均は14時半前に372円高まで上昇し、終値でも370円高の2万3575円とほぼ高値引けでした。東証1部の売買代金は2兆1251億円でした。
東証33業種は全て上昇しました。中でも精密機器が3.3%上昇したほか、その他金融業やサービス業も大きく上昇しています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は総じて上昇しました。売買代金トップのソニー(6758)が3.2%上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)や任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、トヨタ自動車(7203)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、ファナック(6954)、日立製作所(6501)がそれぞれ上昇しました。中でもソニーは、6日に試作品を発表した自動運転車や本日詳細を発表した新作ゲーム機「プレイステーション5」への期待感から買いが入っており、2001年7月以来約18年半ぶりの高値をつけています。
そのほか材料が出たところでは、6日に不採算店舗の大量閉店を発表したラーメンチェーンの幸楽苑ホールディングス(7554)が2.3%上昇しました。収益重視の経営方針への転換が好感されたようです。一方で不動産開発のサムティ(3244)は本日昼に発表した2019年11月期決算で、前期比では増収増益となったものの売上高や営業利益が会社の通期予想を下回ったことなどから後場から急落して3.9%下落しました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日本市場は、米国市場の反発や円高が一服したことを受けて上昇しました。中東情勢への過度な警戒感がやや和らいでいることや欧米の経済指標が堅調だったことを受けて、幅広い銘柄に押し目買いが入ったようです。米国では今年11月に大統領選を控えていることもあり、イランとの対立が戦争に発展する可能性は低いのではないかとの見方もありますが、引き続き動向が注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部)