7つのやるべきことを実践し後悔のない資産運用を
新年あけましておめでとうございます。本年も皆様に個人投資家本位の有意義な情報提供が出来るよう心掛けていきたいと思います。引き続き本コラムをよろしくお願いいたします。
さて、昨年末に2020年の資産運用のためにやっておくべき4つのことを紹介しました。
<やるべきこと1> 現状の自分の資産の全体像を把握する
<やるべきこと2> アセットアロケーションの問題を探す
<やるべきこと3> 運用成績の悪い商品を売却する
<やるべきこと4> コストの高い投資商品を入れ替える
くわしくは下記からご覧ください。
>>2020年の資産運用のために年末年始にやっておくべき7つのこと(1)
今回は、残りの3つを早速ご紹介します。
<やるべきこと5> 新しい運用商品にチャレンジする
望ましい投資対象はマーケット環境の変化によって変わっていきます。また、新しい商品が開発されることで、今まで投資できなかったエリアに投資が可能になったりもします。
マネックス証券が誕生した1999年には、新興国の株式に投資する投資信託はまだ存在しませんでした。BRICsという言葉さえ、存在しなかったのです。仮想通貨が一般に認知されて、取引できるようになったのもわずか数年前です。
このように新しい投資対象が出てきたときに、それらを食わず嫌いで避けるのではなく、積極的に情報収集して、活用できないか前向きに捉える習慣をつけるようにしましょう。
私も以前は投資信託のインデックスファンドで資産運用していましたが、それだけにこだわるのではなく、積極的に幅広い投資対象に自分の資産を分散させることによって、さらに大きな成果を出せるようになりました。
<やるべきこと6> 2020年の資産運用の目標を決める
資産運用はやみくもにやるのではなく、ゴールの設定が重要です。この1年で資産をどのように増やしていきたいか。現実的な目標を設定し、それを年末に振り返るようにしてみると、計画的な資産形成が出来るようになります。
もちろん、相場を相手にすることですから、思い通りの結果が得られるとは限りません。それでも、無計画に投資を進めるよりも、計画的な投資対象の選定と資金をどのように振り向けるかを考えることで、不必要なリスクを取り過ぎたり、投資する必要の無い資産に資金を振り向けたりする失敗を防ぐことができます。
<やるべきこと7> 家族で資産運用や人生の目標について話し合ってみる
パートナーや家族がいる人は、自分1人でお金のことや人生の目標を考えるのではなく、みんなでシェアしてみるのが良いと思います。普段なかなかざっくばらんに話す機会が無くとも、年初にお互いに考えていることを伝えて意思疎通しておけば、将来資産運用が思い通りにうまくいかないときにも理解が得られます。
個人投資家の中には、家族の反対で思い通りの投資が出来ないという悩みを抱えている人がいます。リスクを取ることに恐怖感がある人は「投資=リスク、危険」という短絡的な発想になりがちです。
家族から投資に反対されている人がいたら、投資対象のリスクや過去の実績を具体的に示し、丁寧に説明することで誤解が解けるようにしていきましょう。誤解が解ければ、投資に対して協力的になってくれるかもしれません。
セミナーなどのイベントに家族を連れて行くのも、理解してもらうきっかけになります。私が講師を務めるセミナーもご夫婦やお子様連れでいらっしゃる個人投資家の方がたくさんいます。
家族が投資に理解のある人は、投資で成功している傾向があります。これは、家族にもきちんと説明できるような真っ当な投資手法を実践しているからだと思います。
2020年も、まだ始まったばかり。今年の年末に後悔することの無いように、「2020年にやるべきこと」の中で、まずはできることから実践してみてください。