12月の米ドル/円

今月の米ドル/円は、12月27日までの時点で、108.428~109.726円、値幅は1.298円にとどまっている。ただ、残る2営業日で、値幅は拡大する可能性がありそうだ。

12月の米ドル/円値幅は、FOMC(米連邦公開市場委員会)までに9割方決まってきたというレポートを以前書いた(12月9日付け「12月相場はFOMCまでに9割方決まった」参照)。過去5年間の12月米ドル/円レンジの7~9割がFOMCまでに決まったものだったという内容だ。今回の場合もこれまでのところ、12月11日FOMCまでのレンジをその後更新することなく先週に至った。

ただ逆にいえば、FOMC後に12月の米ドル/円のレンジは1~3割程度拡大してきたということにもなる。これまでのレンジが、残る2営業日で1~3割拡大するなら、単純計算でもレンジは0.1~0.5円程度拡大する見通しになる。

先週までの108.428~109.726円のレンジが、残る2営業日で0.1~0.5円程度拡大するなら、円安方向なら110円前後に、円高方向なら108円前後に、それぞれ向かうといった計算になる。それが米ドル/円にとっての、年内最後の「一波乱リスク」ということではないか。

【図表】
出所:マネックス証券ヒストリカル・データをもとに作成