【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 27909.60 ▼105.46 (12/9)
NASDAQ: 8621.83 ▼34.70 (12/9)
1.概況
米国市場は重要イベントが目白押しで様子見となりやすいなか利益確定の売りに押され4日ぶりに反落となりました。28ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に持ち直す場面もみられましたが、前日終値を前に上値を押さえられるとその後は一日を通してじりじりと下げ幅を広げる展開となりました。結局ダウ平均は105ドル安の27,909ドルとほぼ安値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も34ポイント安の8,621ポイントとなっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちヘルスケアや公益事業、情報技術などの8業種が下げました。一方で生活必需品と不動産、一般消費財・サービスの3業種が上げています。
4.個別銘柄動向
通信用半導体のスカイワークス・ソリューションズ(SWKS)とクォルボ(QRVO)が投資判断の引き上げを受けてともに2%近く上げました。また、買収の発表を受けて中堅バイオ企業のアーキュール(ARQL)とシンソークス(THOR)が急騰し、メルク(MRK)が買収を発表したアーキュールが前日比で2倍となったほか、仏サノフィが買収を発表したシンソークスも2.7倍となりました。一方でスリーエム(MMM)が投資判断の引き下げを受けて1%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い1.82%となりました。ドル円は108円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けてやや売り優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日本市場も様子見ムードの強い一日となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)