今週の相場動向
相場回顧 BTC:10万円超幅で大きく上下するも、横ばい推移
BTCは、22日に中国人民銀行が、上海をはじめ国内暗号資産取引の取り締まりを強化する旨の公式声明を発表すると、急落した。これを受けて、投資家心理がさらに悪化し、25日には一時BTC=70万円(6,500ドル)付近まで下落した。しかし、短期的に売られすぎとの見方から次第に買い戻しの動きが強まり、2度の急騰があってBTC=82万円(7,500ドル)を回復した。価格は大きく上下したが、週足ではほぼ横ばい推移となった。
その他、韓国取引所Upbitで53億円相当のハッキング被害が見られたが、相場への影響は限定的であった。
BTC価格が大きく動く中で資金が集中し、主要アルトコインは揃ってBTC建てで下落した。
来週の相場予想
リスクオン地合いの中、BTCはさらなる上昇となるか
今週も米国株は史上最高値を更新し続け、為替は円安に進行し、世界的にリスクオンムードが広がっている。
このような中、ブルームバーグではBTC=70万円(6,500ドル)が底値であると示唆する記事が出され、一時はその水準に迫るも、週末にかけては価格を戻した。依然中国では政府による暗号資産取引監視の目が強まっているが、EUが新たなAI・ブロックチェーンファンドを立ち上げるなど、世界的なブロックチェーン熱は弱まっていない。国内でも、LastRootsが21社目の交換業者として金融庁の認可を受け、資金調達や業務提携、実証実験など企業活動は活発なままだ。
悪材料が出て再び価格を下げることも考えられるが、底堅さを示し、さらなる下落への懸念が薄れれば、リスクマネーがビットコインに向かう可能性は高い。
直近、上値としてBTC=87万円(8,000ドル)、下値としてBTC=75万円(7,000ドル)を意識する。