今週の相場動向

相場回顧 BTC:100万円を維持できず急落、アルトコインは好調

BTCは、BTC=100万円(9,200ドル)を維持できず8日に急落すると、その後反発する場面も見られたが売り優勢の展開となった。BTC=94万円(8,700万円)付近で下げ止まるも、週足で約7%下落した。

ベトナムでの小規模な取引所のハッキング事件を除けば、特段目立った売り材料がない中での急落だった。円高進行により日経平均はやや価格を下げたが、株式市場は依然好調を保っており、その中で資金が逃げたことが一つ要因として考えられる。また、先週のSWELL期待が剥がれたXRPは弱い動きとなったものの、対応法定通貨の拡大やPaxosとの連携が発表されたBinance発行のBNBをはじめ、大半のアルトコインがBTC建てで上昇していることから、取引所や大口投資家によるポートフォリオの組み換えが影響した面もあるだろう。

その他、マイニングの難易度が大きく下げられ、年初から伸び続けてきたハッシュパワーの停滞を懸念する声もある。

 

来週の相場予想

期待材料見られ、弱気相場ながら下げ幅は限定的と予想

中国の習近平発言を受けて急騰したビットコインだったが、その後は中国政府による暗号資産投資への警戒を呼び掛ける声もあり、買いは早くも落ち着きつつある。それに株式市場の好調が合いまって売りを呼んでいる状況だ。

しかし、依然強い動きを見せるNEOやONTなどの中国銘柄や連日の中国デジタル通貨に関する報道からは、まだ消えることのないチャイナ熱を伺うことができる。他にも、来月再来月に控えるBakktとCMEのビットコインオプション取引の開始や、追加報道が待たれるYahooとLINEの経営統合など、業界に影響を及ぼしうる材料は見られる。

これらを踏まえ、短期的に再び価格を下げることはあっても、リブラ期待が遠のき前回底値となったBTC=80万円(7,300ドル)からは、底値の目線は上がっていると見る。

直近上値としてBTC=100万円(9,200ドル)、下値としてBTC=92万円(8,500ドル)を意識する。

 

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