今週の相場動向
相場回顧 BTC:株式好調が続く中、BTC=100万円前後で安定推移
BTCは、米国株が史上最高値を更新し株式市場の好調が続く中、BTC=100万円(9,200ドル)前後で安定的に推移した。先週の急騰を受けて一部アルトコインへ資金が流れる動きが強まったが、リスクオンムードの広がりもあって買い支えられ、週足では横ばいとなった。なお、デリバティブ大手BitMEXで起きたメルアド流出事件による相場への影響は限定的であった。
XRPは、Ripple関連のプロダクト「Hyperledger Quilt v1.0」Java版のリリースやXpringによる投資活動などが見られ、SWELLイベントの前には急騰する場面も見られたが、直後下落し週足では横ばいとなった。
その他、Coincheckへの上場およびトークンの大規模なバーンが発表されたStellar(XLM)が注目を集め、BTC建てで10%超の上昇となった。
来週の相場予想
BTC=100万円を維持し、底堅さを示せるか
株式市場の好調が続き投資家の関心が株式市場に傾いているが、いよいよ企業の決算発表も終盤を迎え、その動向次第では暗号資産市場に資金が向かうだろう。
米国株では史上最高値、日本株では年初来高値を更新する中で、相場を大きく左右してきた米中通商交渉が今月から来月に延期される可能性もあり、株式市場は近いうちに調整が入ると予想される。その時にビットコインが逃避先として見られるには、BTC=100万円(9,200ドル)を維持して底堅さを示さなければならない。それを前に急落することがあれば、再び価格を下げることも考えられる。
直近上値としては引き続きBTC=109万円(10,000ドル)を意識する。
来週はビットコインキャッシュ(BCH)の定期的なアップデートが15日に予定されており、その前後の値動きには注視したい。